UFC on ESPN22:第8試合・アブドゥル・ラザク vs. ジェイコブ・マルクーン

ミドル級。

2試合連続で体重オーバーしたラザクはこの試合から階級を上げている。柔道エリートで、勝利全てが1RKO勝ち。しかし全てのパンチが全力であることの代償として、1Rを過ぎるとすぐガス欠となり、1R終了のホーンを聞いた試合はすべて判定負け(2敗)。前回はケイオス・ウィリアムスに始めて1RでKO負けし、スタミナの前に実力で敗れた。

ジェイコブ・マルクーンはMMAわずか4戦で、コンテンダーシリーズに出場することもなく、メインに登場するロバート・ウィテカーのスパーリングパートナーというコネでUFCと契約。昨年10月のUFCデビュー戦は、コンテンダーシリーズ上がりで同じくUFCデビューのフィル・ホーズのプレッシャーに圧されて、ケージを背負ったところにパンチ連打をもらい、文字通り何も出来ずに敗れており、正直UFCレベルにあるかどうかも疑問。

マルクーン即タックル。テイクダウン。起き上がるラザクの首を抱えるが、放してまたタックルへ。倒せず離れた。またタックル。切ったラザク。マルクーンまたタックル。シングルレッグ。軸足を払って倒したがすぐに立たれる。しかしまた足をかけて倒した。またすぐ立つラザク。正対するが足をかけて倒した。また立つラザク。すぐにまたテイクダウンを狙うマルクーン。また倒した。上半身を起こして寝かされないラザク。立とうとするところにパンチを入れるマルクーン。離れた。ラザクミドルを入れていく。カットせずボディにもらっているマルクーンだが下がらない。ホーン。

1Rマルクーン。倒してもすぐ立たれてそこからの有効な攻撃はなかったが、2Rからは逆ラザクタイムなのでチャンスはあるか?

2R。マルクーンまたすぐに組み付いた。また立たれるがボディロックを離さずすぐにテイクダウン。ラザク、下からギロチンを狙ったが、かえって寝かされてしまい、初めてグラウンドの展開に。ハーフから削るマルクーン。ギロチンで引き込んだ。外れたがまた上になる。ラザクが亀になり立とうとしたところにまたギロチンで引き込む。マルクーン、浅いと見て上になり放す。ラザクが亀になる→ギロチンの展開が続く。残り1分半で立たれたが、すぐにタックル。しかし倒せず離れた。が、ラザクだいぶスタミナを使った。パンチ・ミドルを入れるが足のステップがない。マルクーンワンツー。パンチからタックルへ。ケージに押し込んだままホーン。

2Rマルクーン。ラザク、逆転する余力はなさそうに見えるが。

3R。マルクーン、パンチで出てケージまで下がらせたところにタックル。粘り無く倒され寝かされるラザク。また亀になるとギロチンを狙うマルクーンだが、ラザク立つことに成功。マルクーンすぐに打撃で出てケージに押し込む。パンチからタックルに入ったマルクーンが押し込み。マルクーンも疲れがあるのか倒せず一度離れるが、すぐまたタックルに入り、シングルレッグでテイクダウン成功。ハーフで押さえ込む。立たれたがバックに回っている。こらえるだけのラザク。残り10秒で離れた。ラザクが逆転を狙ってパンチで突っ込んでくるとタックル→引き込み。タイムアップ。

マルクーン、最後は打ち合わないなら離れず押し込んだままにしていればよかったのでは。

三者30-27でマルクーン勝利。

初戦は何もできずにやられたマルクーンだが、2戦目はしつこくテイクダウンを仕掛け続けてラザクの体力を削り、あとは一方的な内容に。相変わらずスタミナに難有りのラザク、テイクダウンも取られすぎた。1Rはすぐに立っていたが、それでスタミナを使い果たしてしまった。

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