【写真】現在発売中のFight&Lifeで、青木真也が武術空手の中割れを体感している(C)t.sakuma
武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。
サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが意味を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。
全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、第11回は前回に続き中割れを通して、型が伝える意味を解析したい。
<サンチン解析第10回はコチラから>
この動作を使える空手家はごくごく限られている。何より、この動作を使うという観点ではなく、なぜ中割れが必要がという点を考えることが重要になる。つまり型が伝えることを理解するということ。少ない型から無限の技を想像する武術空手の最大の特徴でもある。
このような特徴を知ることで、空手は動きのある基本稽古と型稽古が一致していることが理解できる。とはいえ空手は本来は型稽古しか存在しなかった。型稽古から局部的に抜き出し、型をより理解するために基本稽古が行われるようになった。よって基本と型は循環しなければならず、基本稽古だけでは空手が本来持つ本質を理解することはできない。だからこそ、型稽古が必要になってくる。
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