【WNO08】プレリミに──飛躍を賭けて、ハイサム・リダ登場。ガルモ、10thPlanet柔術の申し子女子も

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【写真】デトロイトのアッセンブリ柔術ではノーギが主流で、足関節の修得やフォークスタイルレスリングも採り入れ飛躍の時を待つハイサム(C)RIDA HAISAM

30日(金・現地時間)、テキサス州オースチンのJWマリオットで、制限を設けた有観客大会として開催されるWNO 08。

注目のカードが数多く見られる同大会のプレビュー最終回は、10thPlanet柔術の申し子女子の試合と、日本とも関係の深い2人のグラップラーがステップアップを掛ける試合の見所を紹介したい。
Text by Isamu Horiuchi


2019年に東京で行われたQUINTET FIGHT NIGHT 3にて湯浅麗歌子と大激闘のドローを演じ、日本でも一躍名を挙げた10th planet柔術の18歳のグレース・ガンドラムがメインカードに登場。当初はAOJの新星、ジェサ・カーンとの注目の一戦が実現する予定だったが、カーンの怪我により対戦相手は昨年のパンノーギ大会の茶帯の部を制しているアレックス・グエンに変更された。

グエンの実力は未知数な部分が多いが、ガンドラムは昨年のF2W 155でパトリシア・フォンテスにデッド・オーチャードからの腕十字で圧勝。さらにWNO 05では、2019年に湯浅を倒して女子最軽量級世界新女王となったマイサ・バストスとノーギで対戦。僅差の判定で敗れたものの一進一退の攻防を展開、世界レベルの実力を示している。

ガンドラムといえば男女通してロックダウン~エレクトリックチェアーの最高の使い手と言われおり、10th planet ならではの、柔軟な下半身を活かしたガードワークからの仕掛けは必見だ。

また、かつて日本のカルペディエムに所属し、QUINTET等でも活躍したデヴィット・ガルモもメインカードに登場。米国デトロイトに拠点を移し、今年に入ってF2W 161にてエイドリアン・ベナヴィデスに、F2W 167ではソウル・ヴァイアラに勝利したのが評価されて大舞台への抜擢となった。

対戦相手は2019年のノーギワールズ茶帯王者にして、2020年のパンノーギも制している19歳の新鋭アンドリュー・ウィルツィだ。近年はジョン・コムズやPJ・バーチといった有力選手にノーギルールで勝利しており、北米における実績ではすでにガルモを上回る。ウィルツィ有利と予想する向きが多いと思われるが、それゆえにメインカード出場のガルモにとって、全米に名前を売る大きなチャンスだ。

そして、YouTubeとFacebookでライブ中継されるプレリムカードには、アラバンカ~カルペディエムと日本で柔術家としてのエッセンスを身につけたハイサム・リダが登場する。

ハイサムの対戦相手は、キーナン・コーネリアスがサンディエゴに創設したリージョン柔術のインストラクターを務めるスローン・クライマーだ。以前はブギーマンことリッチー・マルチネスの下で10th planetのシステムを学び、ハーフガードでロックダウンを作ってからの攻撃を得意とするクライマーだが、まだ目立った存在ではない。

ハイサムとしてはぜひここでインパクトのある勝ち方を見せて、F2WやWNOのメインカードにおいて大物との対戦を実現させたい──だけに、キャリアアップで非常な意味合いを持つ一戦となる。

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