【写真】吉と出るか、凶と出るか。GPまで1カ月でのストライカーとの対戦(C)MMAPLANET
15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。
同番組は4月29日(木・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたリトゥ・フォーガットビー・ニューイェン戦がラインナップに加わっている。
番組名のDangalはリトゥの実姉であるギータ・フォーガットとバビータ・クマリというレスラー姉妹を育てあげたマハヴィル・シン・フォーガットを題材とし、インドで歴史に残るヒットとなった映画と同じタイトルだ。
そのリトゥは5月28日に開幕する女子アトム級GP出場を控えておりながら、今大会出場を決めた。GPへ向け、実戦強化という策に出たリトゥに、ONEインド進出やニューイェン戦について尋ねた。
──リトゥ、アトム級GPの1カ月前というタイミングで、ビー・ニューイェン戦を戦うことを決めた理由を教えてください。
「もちろんGPの1カ月前に試合をすることがリスキーだとは分かっているわ。でも、GPを戦う前によりハイレベルな選手と戦っておきたかったの。ニューイェンはストライカーだし、この試合を経て私はGPに向けてより自信を得ることができると思っているわ」
──確かにリスキーだと思います。試合に負傷はつきものですし。でも、それだけ自信があるということでしょうか。
「アスリートとして……ウォリアーはいつだって試合を戦う状態にないといけないはずよ。それにGPの前に、この試合を経験できることは私にとって利点しかないと考えているの」
──そして、この大会ではアージャン・ブラーがONE世界ヘビー級王座に挑戦し、グルダージャン・マンガットロシャン・マイナンという試合が組まれました。さながらインド人ファイターの祭典で、イベント名はダンガルです。
「まずダンガルという名前は、私の家族を題材にした映画のタイトルだし、このイベント名の大会で試合ができて凄くハッピーよ。そして、これだけのインド人ファイターが集まることで、インドのファンも凄く喜んでくれることも絶対だし。その点でも、とても嬉しく思っているわ。
でも、実際のところは大会名がダンガルになることは知らなかったし、私が試合をすることを決めてから、こういうイベントになるって教えてもらったの」
──ダンガルという大会名はただハッピーなだけですか。それともプレッシャーを感じることもありますか。
「プレッシャーはないわ。ケージに入ると、全てを忘れて試合に集中しているから。ダンガルという大会名は、ただ私にさらなるモチベーションを与えてくれることになった感じね」
──ダンガルはインドだけでなく、世界中でヒットした映画ですし、ONE Appで試合を視聴する人も多くなるでしょうね。私の家族も凄く大好きな映画です。
「ワオ!! ありがとう。そう言ってもらえると凄く嬉しいわ(笑)」
──ところでブラーとマンガットはインド人ですが、カナダ国籍です。リトゥはネイティブ・インディアンファイターとして、インドのファンにこのショーを届けることを誇りに思っていますか。
「もちろん、誇りに思っているけど、アージャンとグルダ―ジャンの国籍がどこであろうと、彼らはインド人。私たちがインド国旗の下で戦うことが大切で、アージャンやグルダ―ジャンと一緒に戦えることは何よりも嬉しいわ。
この大会を視聴することで、インドでのONEチャンピオンシップ人気も上昇するだろうし、もっと多くのインド人ファイターがONEを目指すようになってくれることを願っているわ。
ONEはパンデミックがなければ、インド大会を開いていただろうし、この大会がパンデミック終息後に、インド進出を果たす大きなステップになるでしょうね。
私自身パンデミック後もシンガポールに留まり、1年半もインドには帰国していなくて。家族に会えていないし、本当にインドが恋しいわ。でも、とにかく今は試合に集中するように心がけている。全力で、目の前に立ちはだかるビーを倒さないとね。レッツゴー」
──そのシンガポールでは去年の11月まで組み技の対人トレができなかったです。そういう点でも昨年10月と12月の試合と比較すると、リトゥのコンディションは良くなっているのではないですか。
「それもあるけど、パンデミック前からEvolveでは打撃の練習に重点を置いてきたし、パンデミック後もレスリングや柔術よりもムエタイをやりこめた。その点からもMMAファイターとして成長していると思っている。だから、今回の試合ではどれだけ私が成長しているか期待して見てほしい。
特にビーの打撃は、過去に私が経験したことがないレベルだけど、私は自分がやってきたことに自信を持っているから、本当に私のストライキングに注目してほしい」
──では逆に得意のテイクダウン後のグラップリングに関しては、自身の成長には手応えを感じていますか。
「もちろん、毎日のように成長しているわ。ビーとの試合では打撃からレスリング、そしてグラップリングと私がどれだけ成長したのかを証明するファイトにしたい。私はもうただのレスラーじゃない、どこでも戦えるところを皆に見てもらうわ」
■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
■ ONE Dangal 対戦カード
<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)
<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)
<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)
※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合
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