【写真】まだ20歳、実はあどけなさが多分に残っているモカエフ (C)BRAVE CF
18日(月・現地時間)、BRAVE CFより6月4日(金・同)にベラルーシはミンスクのファルコンクラブ・アリーナで開催されるBRAVE CF51にムハメド・モカエフが出場し、ジョージアのイブラジム・ナブルゾフと対戦すること発表された。
BRAVE CF初のベラルーシ大会まで3週間を切っての出場決定のフライ級の超新星は59キロ契約で戦うこととなった。モカエフは昨年8月のプロデビューからキャリア4連勝で、2連覇したIMMAFの世界大会を含め、アマチュアから数えて通算27試合連続で勝利を挙げている。
対するナブルゾフは5勝1敗1分、最近UFCでも少数精鋭振りを発揮しているジョージア人選手だ。母国ジョージア、ロシア、イタリア、そして中国で戦ってきた。レスリングと回転系の蹴りも含めたキックボクシングを得意とするナブルゾフはモカエフにとって過去最強の相手といえるだろう。
今大会のメインは元BRAVE CFライト級王者ルカス・マルチンスと、4月のバーレーン大会でイッサ・イサコフに勝利したマルセル・グラビンスキのライト級戦だが、現地のRukhスポーツ・マネージメントと共同開催ということもあり、ベラルーシ期待の新鋭がBRAVEデビュー戦を戦うのも興味深い。
コンバットサンボ・ワールドカップ優勝のライト級ファイター=ラスラン・ティディエフこそ契約を果たしたものの今大会の出場は見送られることとなったが、パウンド解禁なったフランスの100%Fightミドル級王者ワジム・クーチ、ベラルシアンFCミドル級王者ジニス・マーヒャルが揃ってスーパーウェルター級戦でBRAVE CF初勝利を目指す。
29歳のクーチは2014年のMMAデビューで、戦績は15勝1敗。その勝ち星のうち7試合が一本勝ちで、4試合がTKO勝ちというフィニッシャーだ。関節で仕留める以前のパウンドは無慈悲など強力で、立っても右オーバーハンドはKOパワーを有している。
クーチの対戦相手はキルギス人ファイターのダニヤル・アブジバエフは戦績8勝2敗で母国WEF、カザフスタンのAlash PRIDEからACBで戦ってきた。クラウチングのボクシング・レスラーであるアブジバエフに対し、打撃はカウンター狙いのクーチだけに組まれて組み技勝負も望むところだろう。
一方、デビュー以来7連勝のマーヒャルは190センチの長身ウェルラウンダー。スタンドはキックボクシング、下になっても基本に充実な柔術技術を持っている。
プロになる前にロシアに本部を置くアマMMA組織=WMMAAで7勝2敗、その相手が現在ACAウェルター級トップのガムザット・キラマゴメドフ、そしてPFL参戦中のマゴメド・ウマラトフと、マーヒャルはアマ時代からえげつない生存競争を繰り広げていた。
そのマーヒャルは当初、スウェーデン在住のギリシャ人選手ヤニス・バハールと対戦予定だったのが、スウェーデン人のフェルナンド・ゴンザレスに代わり、さらに大会まで2週間強となりリナット・セジンタイに再度変更されている。
結果、デビュー戦はアップどころか、より厳しいマッチアップになっているのがBRAVEのガチさだ。マーヒャルを上回るデビュー以来のレコードが9勝0敗のカザフスタ人ファイターのセジンタイ。中央アジアに多いリーチが長くテイクダウンの受けが強い、レスリング・ボクサーだ。
上記のアブジバエフがレスリングのスタンスで、剛腕を振るうのに対し、セジンタイはボクシングのスタンスでパンチの圧力を掛け、テイクダウン狙いをがぶって防ぐ。そして上をとってはパンチやエルボーで削っていくという中央アジアに多い戦い方をする。
クーチとマーヒャルというベラルーシ勢がBRAVE CFの新興勢力と成りうるのか。揃って中央アジア勢を相手に、試金石のファイトとなる。
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