同朋のジャン・ウェイリーが王座から陥落した女子ストロー級で3位まで上がってきたシャオナン。強打と打たれても構わず打ち返していくタフさ・気持ちの強さでUFCデビューから6連続判定勝ち。一方で、テイクダウンされた際には下からのリカバリーがなく耐えているだけという穴がある。前回はタイトル挑戦経験のあるクラウディア・ガデーリャに1Rテイクダウンから固められ、2R以降はタックルを切って打撃を入れていく展開で勝利。今回はテイクダウンの強さには定評があるエスパルザで、どこまで対処できるか真価が問われる。
初代王者のエスパルザは地味に現在4連勝中。最後に敗れたのはレスリング世界選手権銅メダリストのタチアナ・スアレス戦で、テイクダウンからドミネイトされての完敗だったが、その後は魂のテイクダウンで必死に押さえ込んで、2試合が2-1のスプリット、もう1試合が2-0のマジョリティでの勝利と、接戦をものにしている。オッズではアンダードッグだが、シャオナンにとってはやりたくないタイプか。
いきなりタックルで倒したエスパルザ。押さえ込まれる前に脱出するシャオナンだがすぐまたテイクダウンする。またも脱出したシャオナンだがエスパルザ三度テイクダウンしガードに入って押さえ込む。下から足で蹴るシャオナンだが、エスパルザが足をサバいてパス。サイド。シャオナン下から肘。シャオナン下からバギーチョークを狙ったが外れる。しかしハーフに。エスパルザまたパウンドを落としながらパスしてサイドに。上四方へ。エスパルザは固めながら鉄槌でコツコツ削る。残り30秒で頭をまたいだエスパルザ。キムラを狙うがシャオナンディフェンスしている。肘に切り替えたエスパルザ。肘で額をカットするシャオナン。ホーン。
1Rエスパルザ。完全にドミネイトした。あと1Rこれができれば勝てるが。
2R。シャオナンからプレッシャーを掛けていく。左ハイからワンツー。しかし左ミドルをキャッチされテイクダウンを許す。ガードを取るシャオナンに対し、またパウンドを打ち込みながら足をさばいてパスしていく。ハーフ。フルガードに戻すシャオナンだがエスパルザすぐに足を超えていく。パス。サイド。クルスフィックスからパウンド。シャオナンブリッジで抵抗するが動けない。打たれ続けるのを見てレフェリーストップ。
エスパルザ、今回は完封した上でのフィニッシュ勝利。現王者ナマユナスにも勝っているし、再度の王座挑戦に大きく近づいた。
シャオナンはやはりグラウンドの穴が塞がっていなかった。UFC初黒星。