UFC263:メインイベント・イスラエル・アデサニヤ vs. マーヴィン・ヴェットーリ

ミドル級タイトルマッチ5分5R。ヴェットーリ3位。

無敗でタイトルを獲得したアデサニヤは、3月にライトヘビー級に上げて2階級制覇を狙ったが、オッズでは優勢だったものの、試合はテイクダウンから押さえ込まれる展開で判定負けし、MMA初黒星。再びミドル級に戻し防衛戦を行う。

ヴェットーリは現在5連勝中。昨年12月の時点では10位だったが、ランキング4位のハーマンソンに勝利。4月にはダレン・ティルと対戦予定だったが、ティルが負傷欠場し、前月に試合したばかりのケビン・ホランドと対戦。テイクダウンディフェンスに難のあるホランドからテイクダウンを取りまくって完勝。タイトル挑戦は1位のウィテカーの可能性もあったが、ウィテカーに挑戦の意思がない(後に本人は否定)ため、3位のヴェットーリにチャンスが回ってきた。勝てばUFC初のイタリア人王者となる。

両者は3年前に対戦しており、前半はアデサニヤがタックルを切り打撃を入れリードしていたものの、3Rにヴェットーリがテイクダウンを奪うとグラウンドで上のまま終了。アデサニヤにとっては計算通りの逃げ切りだったかもしれないが、それまで全試合フィニッシュしてきていたアデサニヤが最も苦戦した試合となっていた。

プレッシャーをかけてくるヴェットーリにローを入れるアデサニヤ。ヴェットーリもローを返す。アデサニヤミドル。ヴェットーリがローをキャッチしてテイクダウン。ガードを取るアデサニヤ。すぐケージ際に移動し立とうとするアデサニヤ。後転して立った。なおも押し込みテイクダウンを狙うヴェットーリだが、アデサニヤが肘を入れて離れる。間合いを詰めてケージを背負ったアデサニヤにパンチを打ち込むヴェットーリ。ヘッドムーブでかわして打ち返すアデサニヤ。アデサニヤがワンツーロー。残り1分。アデサニヤのパンチがヒット。続くハイはかわした。最後にパンチが相打ちになったところでホーン。

1Rアデサニヤ。

2R。またローを入れるアデサニヤ。カットしていないヴェットーリ。アデサニヤ右ハイ。出てくるところにパンチを打ち込む。ヴェットーリのパンチもヒット。打たれているがプレッシャーをかけていくヴェットーリ。ケージを背負ったアデサニヤだがパンチをかわしてロー。またロー。ヴェットーリタックル。しかしケージで耐えるアデサニヤ。ブラウン肘。離れた。ヴェットーリがワンツーを出していくがよけられている。また詰めていくヴェットーリ。圧を欠け続けるヴェットーリだがまたローをもらう。また前に出てケージを背負うアデサニヤ。ヴェットーリのパンチを上体の動きでかわすが、ヴェットーリタックルへ。受け止めたアデサニヤ。離れた。ホーン。

2Rアデサニヤ。

3R。ヴェットーリすぐタックル。テイクダウン。ハーフで押さえ込む。密着したまま殴るヴェットーリ。アデサニヤがブリッジで返そうとしたがヴェットーリバックマウント!チョーク!しかしアデサニヤ反転!パウンドを落とすがヴェットーリ下から足に絡んで足関狙い。引き抜いたアデサニヤを追いかけてくるが、手でストップして立つ。が、その手がヴェットーリの目に入っていてタイムストップ。再開。アデサニヤロー。ヴェットーリまた間合いを詰めてケージを背負わせる。サークリングで逃れたアデサニヤ。またロー。明らかにダメージが有る。ローからハイに軌道を変えたが空振り。またロー。スリップ気味に倒れたヴェットーリにパンチを入れる。立ったヴェットーリ。アデサニヤの前蹴りがローブローになりタイムストップ。再開後すぐホーン。

3Rアデサニヤ。

4R。アデサニヤロー。組んでくるヴェットーリだが出足がなくアデサニヤのパンチを貰う。それでも出るヴェットーリ。ケージを背負ったアデサニヤにタックル。テイクダウン。が、すぐにケージを蹴って反転したアデサニヤ。立ってスタンドへ。ヴェットーリパンチで突進して組む。離れるアデサニヤ。右ハイから左ロー。ヴェットーリの圧が無くなってきた。アデサニヤのワンツーロー。出てきたヴェットーリにパンチを打ち込む。右ハイ。残り1分。ヴェットーリシングルレッグ。ケージに押し込んだがその先がない。動かないまま時間がすぎる。ヴェットーリの尻を叩いて挑発するアデサニヤ。ホーン。

4Rアデサニヤ。

5R。またローを入れるアデサニヤ。ヴェットーリタックル。ケージに押し込むが倒せず。離れ際にアッパーを放ったアデサニヤ。ヴェットーリのパンチに目を押さえて効いたふりをしたアデサニヤ。またロー。ヴェットーリタックル。会場ブーイングだがバックに回った。投げて倒そうとするもこらえたアデサニヤ。残り1分。押し込んでいるだけのヴェットーリにブレイクがかかる。パンチ、ローを打ち込むアデサニヤ。ヴェットーリ残り5秒でタックルで押し込み。足を殴るヴェットーリ。大げさに痛がる素振りを見せるアデサニヤ。タイムアップ。

三者ともフルマークでアデサニヤが王座防衛。

ヴェットーリはローをもらい続けても耐えきったが、3Rのチョーク以外は勝機がなかった。ただアデサニヤもヴェットーリの圧を掛けてくる戦法の前に倒しきることが出来ず。若干フラストレーションが溜まる試合内容に。

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