UFC265:第10試合・ティーシャ・トーレス vs. アンジェラ・ヒル

女子ストロー級トーレス10位、ヒル12位。

UFCデビューから7戦でローズ・ナマユナスに敗れたのみの6勝1敗だったトーレスだが、そこから4連敗。ただ、4敗のうち王者(元王者・のちの王者)が3人いる。それでも5連敗ならリリース濃厚だったが、昨年連敗を止めて現在2連勝中。昨年12月にアンジェラ・ヒルと対戦予定だったがヒル新型コロナウイルス陽性のため欠場となり、急遽参戦したMMA5勝1敗のサム・ヒューズに1Rにパンチを打ち込み、インターバル中にドクターストップがかかって、キャリア初のKO勝ち。バックボーンは空手・テコンドー。

ムエタイバックボーンのヒルは36歳で、女子ストロー級ではジェシカ・ペネ、ジン・ユ・フレイに次ぐ3番目の年長。UFC17戦はランダ・マルコスと並び女子ストロー級トップタイで、この試合で単独トップとなる。ここまで8勝9敗。トーレス戦を欠場した後、5月にランク外のアシュリー・ヨーダ戦が組まれ、グラップラーヨーダを打撃で攻めてフルマークの判定勝ち。試合前の記者会見では、トーレスに対し「あなたの以前のチームメイトから、ドーピングをやっていたことを聞いた」と言って挑発した。

両者は6年前に対戦し、トーレスが判定勝ちしている。

距離を詰めるヒルだがトーレスがミドルを入れる。ミドルをキャッチしたヒルがテイクダウン。足をサバおいてパスを狙うが、トーレスケージで立った。ボディロックし投げを狙うヒル。前に投げを狙いながら後ろに倒したが、トーレスすぐ立つ。離れた。また前に出ていくヒルトーレスが右を打ち込む。出てきたヒルにタックル。しかし切られた。残り1分。またタックル。切られたがそこにパンチを打ち込むトーレストーレス激しく攻める。ホーン。

1R手数でトーレス

2R。間合いを詰めるヒルトーレスは蹴りを当てていく。ヒル出ていくが打撃のヒットはトーレス。蹴りをキャッチしたヒルだがトーレスがパンチで引き剥がす。ヒル組み付いてスタンドでバックにつく。バックからヘンゾフック。トーレスはケージ際でこらえた。引き剥がし離れる。出ていくヒルだがトーレスがサイドキック、スピンキックを当てる。ヒル前に出て首相撲。しかしパンチで引き剥がされた。ヒル出ていくもパンチを貰う展開。終盤トーレスのスピンキックでスリップし、ヒルがニアマウントになるが時間がなくホーン。

2Rもトーレス

3Rも出ていくヒル。しかしトーレスが先にパンチを入れる。ヒル組んでケージに押し込んだ。しかし差し返し離れるトーレスヒル出ていくもトーレスの打撃がヒットする。パンチからケージまで追い詰めたヒルだが、トーレスが打ち返して下がらせる。ヒル、気持ちは前に出ているが、そこから攻めて逆転するビジョンは見えない。組み付いても引き剥がされる。残り1分を切った。残り15秒でテイクダウンしたトーレス。サイドからパウンド。ヒルすぐに立つがなおも投げを狙う。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でトーレス勝利。

トーレス4連敗から3連勝。間合いを詰めてくるヒルにテコンドー仕込みの蹴りを当ててペースを握らせず。ヒルは組んでテイクダウンするという前回の対戦時にはなかった引き出しを見せたものの、すぐに立たれ決定打にならず。

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