UFC on ESPN+50:第2試合・グスタボ・ロペス vs. アラテン・ヘイリ

バンタム級

UFC1勝2敗のロペス。初戦はデヴァリシビリにテイクダウンを取られまくり判定負け、2戦目は元RIZINファイターアンソニー・バーチャックに1Rチョークで一本勝ち。前戦はUFC1勝0敗のエイドリアン・ヤネスにスタンドで打撃で押される展開が続き、3RにカウンターをもらってKO負け。バックボーンはレスリング。

中国・内モンゴル自治区のヘイリはUFC2勝1敗。モンゴル相撲の経験があり、レスリングで中国3位の実績がある。頑丈さ・フィジカルの強さが武器だが、UFCでの2勝はいずれもテイクダウンで固めるのみで、打撃では劣勢。前回はケイシー・ケニー相手にスタンドの打撃でボコボコにされ、打たれ強さでダウンはしなかったものの、打撃技術の差は歴然で完敗した。ROAD FC時代に朝倉海と対戦経験があり、その時は秒殺KO負けしている。

打撃戦。強打を放っていくヘイリだが、ロペスがパンチに合わせて組み付いた。ケージに押し込むが入れ替えるヘイリ。引き剥がし離れるロペス。ヘイリ右オーバーハンド。ロペスパンチ連打で出た。ヒット。そのままタックルに入るが、ヘイリ受け止めて引き剥がす。ヘイリがプレスしていく。大振りのパンチを打ち込む。圧されてケージ際をサークリングするロペス。残り1分。両者ともなかなか間合いに入らない。明確に取ったという意識はないはずだが、ラウンドを取りに行かない。ホーン。

ほぼ互角の1R。ヘイリの右オーバーハンドで左目が腫れているロペス。

2Rもプレッシャーを掛けるのはヘイリ。ロペスカーフキック。右を打ち込むヘイリ。ワンツー。ロペス出られないが、ヘイリも手数はそれほど多くない。後半になってようやく前に出ていくロペス。ヘイリをケージまで下がらせたところでタックル。しかし受けとめて切ったヘイリ。残り1分。ヘイリまたワンツー。両者また出ていかない。見合いのままホーン。

2Rややヘイリ。

3Rもプレスしていくヘイリ。右オーバーハンド。目の腫れもあってかこの右オーバーハンドをよくもらっているロペス。右から左フックもヒットさせるヘイリ。ロペスパンチがヒット。突如パンチで突っ込むロペス。下がるヘイリを追いかけてパンチを打ち込む。なおも追いかけてパンチを入れるがそこからタックルへ。切れないヘイリ。ロペスバックに回る。倒そうとしたロペスだがヘイリがっつりケージを掴む。レフェリー注意したものの、またケージを掴んで減点1。再開直後にまたケージを掴んでいるヘイリ。すぐ放したのでレフェリーのチェックなし。バックからチョークを狙うロペス。放してパウンド連打。けっこうヒットしたがヘイリ立つ。離れて今度はヘイリがタックル。切ったロペス。ギロチンで引き込んだ苦しげなヘイリだったが首を引き抜いた。またスタンドへ。残りわずかに。が、最後まで両者出ていかない。タイムアップ。

判定28-28のドロー。リードしていたヘイリだが、反則のケージつかみで自滅し、むざむざ勝利を捨てた。

ロペスは3Rにラッシュを仕掛けたが、1R・2Rと、圧された展開なのに終盤取り返しに行かず見合うのみ。3Rにようやくラッシュを仕掛けたが、それが出来るなら最初からやるべきだった。

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