UFC on ESPN+52:第7試合・ティム・エリオット vs. マテウス・ニコラウ

フライ級。エリオット9位、ニコラウ11位。

1度リリースされローカルの王者となったエリオットは、「世界中のフライ級王者を集めてトーナメントで勝ち上がった選手がDJのタイトルに挑戦できる」TUFに出場できることになり、決勝で修斗王者(当時)の扇久保を破りDJに挑戦。内容は完敗だったが、得意のギロチンを仕掛けるなど見せ場は作った。その後は4勝4敗と勝ったり負けたりだが、現在ノーランカー相手に2連勝中と復調気味。

TUFブラジル出身のニコラウはUFC3連勝から1敗しただけでリリースされていたが、今年3月に再契約。タギル・ウランベコフと対戦予定だったが、1週間前にウランベコフが欠場となり、直前でマネル・ケイプ戦に変更。1Rはテイクダウンから攻めたものの、2R以降は手数で圧される展開で、微妙な判定勝ち。ランキングは下位だがオッズはフェイバリット。

飛び込んでパンチをはなっていくエリオット。ニコラウは距離を取る。威嚇していくエリオットだが、ニコラウは距離をキープしボディブローを打ち込む。パンチ連打で出たエリオット。ニコラウ距離を取ろうとするが、ケージ淵の溝に足を取られてスリップ。すかさず間合いを詰めたエリオットは蹴り(頭部にヒットしたら反則)からタックルにつなげたが引き剥がしまた距離を取るニコラウ。出ていくエリオット。前蹴り。エリオットタックル。アンクルピックからシングルレッグにつなげる。テイクダウン。背中を向けて立つニコラウ。エリオットはスタンドでもバックキープ。正対。こらえて離れたニコラウ。ノーガードで挑発するエリオット。ニコラウがワンツーからボディを入れた。ホーン。

1Rヒット数は五分。

2R。すぐにタックルに入ったエリオットがバックに回る。ニコラウケージまで移動。エリオットはバックキープにこだわらずバックからパンチ連打を入れる。押さえる手が片腕になったことでニコラウ離れた。前に出ていくエリオットだが、ニコラウは入ってくるところにパンチをヒットさせていく。ボディを打ち込むニコラウ。エリオットまた組み付くが、ニコラウ離れた。距離を詰めるエリオットだがニコラウのパンチを貰う展開が続く。ニコラウ執拗にボディを狙っている。エリットタックル。投げでこらえたニコラウ。ホーン。

このラウンドもヒット数には大きな差はない。

3Rもサークリングを続けるニコラウ。エリオットパンチからタックルへ。ケージに押し込んだ。頭を押し付けて細かい膝を入れていく。離れた。エリオットの飛び前蹴りが顔面にヒット。しかしニコラウがタックルでテイクダウン。エリオットクローズドガード&両腕クラッチでがっちりとホールディング。両者とも2Rまで自分が勝っている(または、明確に負けたと思っていない)ため、リスクを冒して攻めようとしない。ニコラウは密着したまま持ち上げてスラムで叩きつける。このラウンドは完全に捨てているエリオット、ニコラウもフィニッシュを狙いにはいっていない。残り10秒で立ったニコラウだがやはり距離を取る。タイムアップ。

三者29-28でニコラウ勝利。

僅差の展開だったが、3Rにグラウンドで下から固めて時間稼ぎしたエリオットの行動は裏目だった。

ジャッジは三者とも1Rエリオット、2Rと3Rをニコラウに入れている。

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