UFC on ESPN+53:第7試合・マノン・フィオロ vs. マイラ・ブエノ・シウバ

女子フライ級。

フィオロは空手のフランス王者。その後、キックからMMAに転向したが、母国フランスではMMAイベントが長らく禁止されており、キャリアのほとんどが南アフリカのEFCとアブダビUAE Warriorsでのもの。1月のアブダビ大会でUFCデビューすると、初戦は同じデビュー戦のビクトリア・レオナルドにスタンドでのパンチラッシュによるレフェリーストップ勝ち。6月の2戦目は計量3日前に相手が欠場し、急遽階級下のSEI☆ZAファイター・タバタ・ヒッチと対戦。終始スタンドで圧を掛け、2Rにパンチ連打を打ち込んでKO勝ち。相手はいずれもUFCで実績がない選手とはいえ、女子でしっかりフィニッシュできるのは貴重。

シウバもまたフィニッシュ勝利が多い選手で、特にガードからの腕十字での勝利が多い。一方、安易に下になるという欠点もある。UFC2勝1敗1分けだが、負けは下の時間が続いての判定負け。前回は元ランカーのモンタナ・デ・ラ・ロサをスタンドで首相撲からの膝で攻めて攻勢だったが、1Rにケージつかみで減点がありドロー。

ミドル、ローを入れるシウバにフィオロは関節蹴り。シウバがプレスする。サイドキックを入れるフィオロ。パンチの三連だ。シウバのミドルがボディにヒット。カーフキック。雄叫びを上げながらパンチを入れるフィオロだがシウバはブロッキング。ガードの上からだが手数が多いフィオロ。パンチから右ボディ。サイドキックで吹っ飛ばしたフィオロだが、グラウンドには行かず立たせる。強打で手数が多いフィオロだがブロックの上からどれくらい効いているのか。残り1分。シウバはミドル、カーフキック。残り30秒で一転してタックルに入りテイクダウン。下から肘を入れるシウバにパウンド。シウバ足関から上を取り返したが時間がない。ホーン。

1R手数でフィオロ。

2R。パンチで攻めるフィオロ。タックルに入るがちょっと逃げ気味のタックルで切られた。ボディに膝。ケーjに押し込みボディロックしたフィオロ。テイクダウンをケージで耐えるフィオロだが時間が過ぎていく。ブレイク。相変わらずブロックの上から殴っていくフィオロ。しかしさすがに疲れがあるのかパンチのスピードが落ちている。シウバミドルを入れるがいかんせん手数が少なすぎる。シウバは両手を後ろに回して挑発。シウバの前蹴りがボディにヒット。組んだフィオロだがシウバが膝をボディに入れる。離れた。シウバカーフキック。フィオロは手を出し続ける。挑発を続けるシウバだがそれより攻撃が必要。パンチ、サイドキックで攻め続けるフィオロ。残りわずかで距離を詰めたフィオロ。パンチを貰って顔を背けたフィオロだがホーン。

2Rフィオロ。

3R。変わらず手数を出していくフィオロ。さすがに疲れもあると思うが手を出し続けている。シウバ鼻血。パンチからタックルへ。ケージでこらえるシウバをテイクダウン。ハーフ。ガードに戻したシウバだがフィオロパスしてサイド。亀になったシウバにパウンドを入れていく。ガードを取ったシウバ。フィオロが立つと下から蹴り上げ。ブレイク。フィオロパンチからタックル。切られたがなおもパンチを出す。シウバ舌を出して挑発するが、攻撃がない。フィオロくんでテイクダウン狙い。ケージに押し込む。時間を使っていくフィオロ。ブレイク。すぐにまたパンチを打ち込むフィオロ。パンチからタックルに入るが倒せず。が、またすぐパンチ・サイドキック。出ていくシウバをサイドキックで止めるフィオロ。タイムアップ。

30-26、30-27×2の3-0でフィオロ勝利。

10-8つけるのはどうかと思うが、ガードの上からでも手数を終始出し続けての勝利。あれだけ攻めても最後までスタミナ切れしなかった。しかし大半がブロックの上からで有効ではなかったし、これでは倒すのは難しい。

いくらシウバは効いてないとアピールしても、手を出さないのでは勝てない。ミドルやカーフキックは有効に見えたのだが。

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