UFC on ESPN+55:第1試合・ケネディ・ンゼチェクゥ vs. ジョン・ダウン

ライトヘビー級。

2010年、18歳の時にナイジェリアから一家でアメリカに移住したンゼチェクゥ。MMAに興味はあったものの、2015年までは大学に通っており機会がなかったが、母親がALSと診断され、家計を助けるために大学を辞め仕事をしていたものの、母親からやりたいことをやってみたらと言われてMMAの道に。わずかプロ2戦でコンテンダーシリーズに抜擢され、スプリット判定で勝ったもののUFCとの契約は見送られる。その後2連続KOで翌年のコンテンダーシリーズに再挑戦し、そこでも1RKO勝利して契約を掴んだ。初戦はUFC屈指の下攻めファイター・ポール・クレイグの三角に捕まって残り40秒で一本負けしたが、そこから打撃の強さで3連勝。しかし前回は勝ったもののテイクダウンされバックに回られる展開で、グラウンドの穴を露呈している。

ダウンはHEATライトヘビー級王者で、UFC3勝0敗1分けと負け無し。前回は四つになってからテイクダウンし塩漬けする展開で、極めの意識には乏しかった。相性的にダウン有利と見られているのか、オッズはダウンが優勢。

ジャブで牽制しつつ距離を測るダウン。ンゼチェクゥはガードを固めつつじわじわ詰めるが、ダウンの右がヒット。下がらないンゼチェクゥ。しかし右が入りぐらついて後退。追いかけるダウン。右ヒジの連打。ケージまで下がって打たれるダウン。ンゼチェクゥダウンしKO!

手を出さないで様子見していたまま、打たれ続けてKOされてしまったンゼチェクゥ。弱点のグラウンドに持ち込まれるまでもなくキャリア初のKO負け。

ダウンはこれで4勝0敗1分け。アジアの選手がライトヘビー級でここまで実績を残しているのはすごい。上位相手にどこまでできるかは微妙ではあるが。

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