12.3『Bellator 272』セルジオ・ペティス vs. 堀口恭司で平本蓮がペティスのセコンドに就任/堀口「いつも通り、大丈夫です(笑)」


 というわけで、12月3日にコネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・アリーナで開催される『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』のメインイベント、セルジオ・ペティス vs. 堀口恭司のバンタム級タイトルマッチで平本蓮がペティスのセコンドに就きます。


 セルジオ・ペティスが以下のコメント。

──堀口選手はよく似たスタイルの選手を挙げるのが難しい、独特なファイターです。どのように対策を練ってきたのでしょうか。

「素晴らしいことに、僕にはレン・ヒラモトというトレーニングパートナーがいる。RIZINで戦っているK-1ファイターの彼がホリグチのスタイルに関して、深く細部にわたって分析してくれたんだ。レンのアドバイスこそ、この試合に向けて僕に必要なモノだった。このタイミングで、日本のキックボクサーがチームメイトになって一緒に練習し、キョージ・ホリグチのことを徹底して解析してくれたのは幸運でしかないよ」

──平本選手はちょっとしたパーティガイのようでいて、戦いにおける分析力はインタビューを通してですが、素晴らしいと感じたことがあります。K-1ファイターだったからこそなのか、MMAの距離や使うべき技術の違いをしっかりと考えていました。

「そうなんだよ。レンとキョージ・ホリグチの距離は違う。でも、レンはスパーリングの時にずっとコーナーにいてくれて、本当にタメになるアドバイスを送ってくれるんだよ。レンはロングディスタンスの相手に、どのように僕が戦えば良いか分かっているんだよね。

キョージ・ホリグチという距離感の違うファイターを相手に、本来は武器もレンジも違うレンは本当によく似た動きもできるんだ。そして最高のアドバイスをくれる。アメージングというしかないね

レンってまだ23歳なんだよ。でも、マーシャルアーツに関してはめちゃくちゃ成熟していて。本当にシリアスに向き合い、ハードにトレーニングしているんだ。彼は君も言ったようにK-1キックボクサーだ。でも、レンはMMAに自分の打撃をアジャストできる。彼が僕を助けてくれるように、僕もレンがMMAに適応できるようにサポートできる」

 セルジオ・ペティスが平本を絶賛。平本自身もMMAファイターとして結果が出れば良いのですが…。


 堀口恭司が以下のコメント。

──9月にBellatorとの契約が発表され、その40日後に初戦がBellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティスに挑戦することが明らかになりました。今の調子はいかがですか。

「まぁ、いつも通りという感じですかね。いつも通り、大丈夫です(笑)

──まずはなぜBellatorだったのか、ここでUFCという選択肢はなかったのかを教えていただけますか。

「Bellatorに1試合だけ出場して、バンタム級のベルトを獲り、ケガのために返上しました。それでRIZINでカムバックし、そのままUFCへ行くのは筋が通っていない。次の舞台に行くにしても、ちゃんとベルトを獲り返し、チャンピオンとして仕事をやり切る。その方がスッキリしているじゃないですか。自分の気持ちとしてもBellatorの王者として、やるべきことをしたいと思いました。

きっとRIZINの大晦日で勝って、ベルトを巻いた時点でUFCと契約することはできたはずです。でも、それって何か違う。BellatorがRIZINと提携して、初めて両方の団体のベルトを獲った。そして、両方の団体のベルトを返上した。それでRIZINのベルトを獲り戻し、バイバイというのはちょっと違います。UFCに行くなら行くで、Bellatorのベルトもさっき言ったように獲り返して、仕事をして『ありがとうございました』というのを見せてからですよね」

──その仕事するなかに年に1度、日本で試合をすることが含まれている。それがBellatorを選択した理由の1つになっていますか。

「日本で1試合する云々もBellator次第です。今はBellatorの契約下にあるので。そこは榊原さんとスコットが決めることで、自分は関与きないのが本当のところです」

──その一歩となるセルジオ・ペティス戦。ペティスの印象を教えてください。

「もちろん、強い選手です。大まかに言えばキックボクシング主体で、柔術もできる選手。あまり自分の方からの仕掛けは強力ではなくて、カウンタータイプですね」

──強大な武器、特徴があるわけではない。全てそつなくこなせる。だから、そこまで怖くないと思っていたのですが、だからこそ結果を残せているようにも感じます。

あぁ、穴が無いからですね。これだって言う抜きんでたモノがなくて、だから怖くないと思っていると、穴の無い強さで勝つ……みたいな。だからバランスが良いですよね。テイクダウンも取られないし、キック独特の体幹の良さもあります。同時にフィジカルに優れているわけでもない。背も自分より、少し高いぐらいで。まぁフィジカルに関しては、デカかろうが、小っちゃかろうが別に関係ないって感じですかね」

──勝負の鍵は、やはり出入りとレベルチェンジでしょうか。

MMAですし、自分も新しい技術を身に着けています。相手ができないことを仕掛けたり、自分の前のスタイルにないことを見せて意表を突く……突くことができれば良いですね」

 堀口がどう意表を突くか楽しみです。続きを読む・・・
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