UFC on ESPN31:メインイベント・ロブ・フォント vs. ジョゼ・アルド

バンタム級5分5R。フォント4位、アルド5位。

2014年のUFCデビューから5戦で4勝(全フィニッシュ)1敗でランキング入りしたフォント(1敗の相手はジョン・リネカー)。その後、ペドロ・ムニョスやハファエル・アスンサオの上位陣に一度は跳ね返されたが、そこから4連勝。昨日堀口をKOしたセルジオ・ペティスに判定勝ち、タイトル挑戦経験のあるマルロン・モラエスを1RハイキックでKOし、5月の前戦は元王者のコーディ・ガーブラントに完勝。一気にタイトル挑戦圏内に。王者スターリングと暫定王者のピョートル・ヤンの統一戦が先に行われることになるが、ここでインパクトを残せれば、手術で欠場中のディラショー、ヤンに敗れたサンドヘイゲンよりも先にタイトル挑戦のチャンスを掴めるかもしれない。

フォントより1歳年長の35歳で、UFCデビューも1年早いアルドだが、WECで王者だったこともあり、UFCでは最初から王者に認定されていた。UFCデビューから最初の5年はすべてタイトルマッチで5Rを戦っていたが、その後は7戦でピョートル・ヤンとの王座決定戦のみが5Rマッチ。今回は意外にも初めてのノンタイトル戦でのメインとなる。ここ2戦は下位ランカーとの試合で競り勝っての勝利だったが、今回はアンダードッグ。

間合いを詰めるフォント。ドミニク・クルーズのように盛んにスイッチを繰り返す。ワンツー。ボディ。アルドもミドルを返していく。フォント意表をついてタックル。バックに回った。アルドケージ際で倒されないようにこらえる。向き直って離れたアルド。しかしすぐ距離を詰めてパンチを入れるフォント。ボディアッパー。ガンガン出るフォント。アルドが逆にタックルに行くが切られた。5Rのペースじゃないフォントの攻め。飛び込みアッパー。ボディ。ひたすらスイッチを繰り返しているフォント。ワンツー。アルド下がる。アルド左ボディ。残り15秒でアルドのワンツーが入り効いた!間合いを詰めたアルド!パンチをもらいフォント下になるがホーン。

最後のダウンでアルドがラウンドを取ったか。

2R。フォントダメージはないのか手数が減らない。むしろ増している。アルドは受けている。フォント左ボディ。アルドも下がらず前に出ていく。ワンツー。入ってまたぐらついたフォント。アルド飛び膝で出たがフォントかわして距離を取る。しかしすぐまた手を出していくフォント。ボディ・顔面にパンチを打ち込む。アルド下がらず出る。フォントの手数が減り、アルドが出始める。アルドワンツー。アルドタックル。切られた。残りわずかでパンチ連打で出たフォント。ホーン。

2Rは少し効いたパンチもあったが、1Rほどの明確なダウンではないので、手数でフォント。ただ、前半で稼いだ手数なので、ジャッジによっては後半のアルドの印象が強いかもしれない。

3R。フォントスイッチしなくなったが、そのためにアルドの右ローをもらう。フォントタックル。倒れ込みながら倒そうとしたがアルド潰して上に。ハーフ。パスしてサイド。ガードに戻したフォント。三角を狙ったフォントからまたハーフにして押さえ込んだアルド。フォントケージで立つと先に手を出していく。アッパー。手数を出していくフォント。右ボディ。アルド逆に疲れたか?しかしローで足を払われスリップダウン。すぐ立ったフォントだがカーフキックを蹴るアルド。先に手を出していくフォント。とにかく手数を出すが、アルドのローが重い。ホーン。

3Rは難しいラウンド。アルドがグラウンドで上を取りコントロールはしていたが、スタンドでの手数はフォント。しかし手数は少なくてもアルドのローの方が効いているように見える。

4R。フォントまた出て手を出していくが、アルドのワンツーが入って効いた!距離を詰めるアルド。膝!フォント後方にダウン。下からホールドして凌ぐがアルドハーフで押さえ込みパス成功。起き上がろうとするフォントを自らハーフにして固めるアルド。マウントを狙うがガードに戻したフォント。引き剥がそうとするフォントだがアルドがしっかりと押さえ込んでいる。フォント下から肘。アルド上から固める。下からの仕掛けも潰しているアルド。またパス。ニアマウントになるがハーフに戻したフォント。しかし逃げられない。苦し紛れに下から肘を入れる。ホーン。

4Rグラウンドでは押さえ込んでいただけのアルドだが、前半のダウンでこのラウンドもアルド。ダウンがあった1Rと4Rは明確にアルドで、2R・3Rは微妙。

5R。フィニッシュを狙っているフォント。手を出していくが、さすがにスピードが落ちている。アルド出ていく。スタンドで四つになるとフォントがケージに押し込んだ。ダブルレッグを狙ったが、諦めて肘を入れ離れる。逆にアルドが出ていく。ワンツーを打ち込む。ケージに押し子で肘・アッパー。が、アルドのパンチが入り効いた!ボディも入って下がるフォント。フォントしゃがみ込むようにダウン!バックマウント。フォントスクランブルで逃れようとしたがアルドがしっかりついていきバックキープ。フォント下でもがくが動けない。アルドしっかり押さえている。仰向けにして四の字バック。チョーク!浅いか。残り15秒でまた上になるとがっちり押さえ込むアルド。タイムアップ!

アルド強し。

50-45×2、49-46の3-0でアルド勝利!

序盤からフォントが猛攻でそのまま押し切るかと思ったが、アルドが強烈なパンチの威力でひっくり返した。グラウンドコントロールも良かった。まだまだ強いアルド。試合後にはTJ・ディラショーとの対戦をアピール。実現すれば間違いなく次期タイトル挑戦権を賭けた試合になる。

気合は十分入っていたフォントだが及ばず。最後まで諦めない姿勢は良かったが、レジェンドの壁が高すぎた。

フォントに入れたジャッジは3R。判定では大差だったが、フォントも良く戦っていて決して楽な試合ではなかった。

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