ヘビー級。
柔道で州王者になったメイエスはMMAに転向するとキャリア1年半、3勝1敗でコンテンダーシリーズに出場するもKO負け。翌年はKO勝ちがしたが契約ならず、さらに翌年、今度は1RKO勝ちしてUFCと契約を果たす。初戦は現暫定王者のシリル・ガーンで、テイクダウンされいいところなく攻められた上に、最後は残りわずかでヒールホールドをかけられタップアウト負け。2戦目はホドリゴ・ナシメント相手にやはりいいところ無く一本負け。しかし前回はDEEPメガトン級王者ロッキー・マルティネス相手に2Rまでテイクダウン・打撃で攻めての判定勝ちでUFC初勝利。
パリジャンもまたロッキー・マルティネスを通過した男。TUF28敗退、コンテンダーシリーズ勝利を経てUFCと契約し、初戦はすぐスタミナ切れしてパーカー・ポーターに判定負け。2戦目はメイエスに敗れた後のロッキー・マルティネスと対戦し、1Rはパンチで攻められたが、2Rはケージ押し込みで攻め、3Rは僅差だったがスプリット判定勝ちした。
間合いを詰めるパリジャン。メイエスタックルへ。四つから転がしテイクダウン。パリジャン下から蹴り上げ。寝ているパリジャンの足をサバいて押さえ込んだメイエス。パリジャンケージを使って龍が、メイエスボディロックからまたテイクダウン。ハーフで押さえ込まれるパリジャンだが脇を差して起き上がり立った。なおもケージに押し込むメイエス。ダブルアダーフックから反り投げでテイクダウン。クルスフィックス。顔面に肘を落としていく。さらにアメリカーナを狙うメイエスだが、パリジャンは足を一本絡んでハーフにして凌いだ。残りわずかで膝十字を狙ったメイエスだがホーン。
1Rメイエス。最後にせっかくだから極めを狙いに行くという姿勢は良い。パリジャンは簡単にテイクダウンを取られすぎだし、グラウンドでは一方的。
2R。パリジャンのカーフキックでバランスを崩したメイエスだが、飛び膝を打ち込むと、ケージ際まで下がったパリジャンにパンチの連打からシングルレッグ。テイクダウン。パリジャンサイドを取られるが、下からキムラを狙う。しかし外れた。亀になりすぐ立ったパリジャン。逆にケージに押し込んでダブルレッグへ。尻クラッチから外掛けで倒そうとしたが、メイエスこらえてパリジャンが下に。ハーフ。肘を入れるメイエスだが、パリジャン下からまたキムラを狙う。腕を抜いて外したメイエス。肘。残り1分でマウント。パリジャン亀になる。バックからパンチを入れていくメイエス。寝かせてサイドに回ったメイエス。上四方の体勢から顔面に腰のあたり(ファールカップ?)を打ち付けるメイエス。ホーン。
2Rメイエス。パリジャン、グラウンドで下になるとさっぱりなのに、雑なテイクダウン狙いで自分から下になってしまった。
3R。KOするしかないパリジャンが出ていくが、メイエスが鋭い前蹴り・飛び膝で距離を詰める。ケージ際でバック肘を放ったパリジャンだが、メイエスに組み付かれるとまた簡単にテイクダウンを許す。サイド。下から足関を狙い、メイエスが離れたところで蹴り上げ。距離ができたところで柔術立ちするが、立ち際にまた組み付かれた。スタンドでバックに回ったメイエスが投げてテイクダウン。パリジャン自ら亀に。ここまで来たらフィニッシュしたいメイエス。サイド。クルスフィックス。肘連打。パリジャンブリッジで動こうとするが動けず打たれ続ける。レフェリーのハーブ・ディーンが試合を止めた。
グラウンド・テイクダウンディフェンスがさっぱりのパリジャンが相手で楽な試合になったメイエス。ここまで簡単に倒せない相手だとどうなるか。
パリジャンはこれで1勝2敗だが、仮に4度目のチャンスを与えられても、相手がよほどレベルが低くないと厳しいか。