UFC on ESPN+57:セミファイナル・スティーブン・トンプソン vs. ベラル・ムハマド

ウェルター級。トンプソン5位、ムハマド10位。

2016年と17年にウッドリーのタイトルに2度挑戦し1敗1分け、いずれも接戦だったがそれ以上に盛り上がらない内容だったトンプソン。タイトル戦後は3勝3敗。アンソニー・ペティスのスーパーマンパンチにKOされた以外はすべて判定決着。前戦ではタイトル挑戦直後のギルバート・バーンズと対戦し、両者手数の少ない展開から、1,2Rにテイクダウンを奪われたトンプソンが判定負け。タイトル挑戦が遠のいた。

ムハマドは直近10戦で8勝1敗1NC。しかし2戦前まではずっとノーランカーとの対戦でなかなかチャンスが与えられず。負けた相手はトンプソンに敗れているジェフ・ニール、ノーコンテストは今年3月のレオン・エドワーズ戦で、2Rにエドワーズのアイポークでここからという時に戦闘不能となってしまった。その後、6月にレジェンドのデミアン・マイア43歳と対戦。マイアのタックルを切って打撃を入れる展開で判定勝ちした。佐藤天からもチョークで完勝しているが、それがキャリア唯一の一本勝ちで、UFCで唯一のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト獲得となっている。レスリングが強いグラップラーだが、極めはあまり強くない。

いつも通り前後に足を開いてステップするトンプソン。サイドキック。すぐにプレスしたムハマド。タックル。持ち上げてテイクダウンしようとしたが倒せず。トンプソンのパンチがヒット。バックスピンキック。ムハマドタックルへ。片膝を着かせた状態でパンチを打ち込むムハマド。トンプソンも同じ体勢から打ち返す。寝かせようとしたムハマドだがトンプソン立った。押し込むトンプソン。入れ替えてまたタックルに入るムハマド。トンプソン片膝を着いた状態でこらえる。立ったがバックに回るムハマド。そこからまたタックル。倒した。すぐ立とうとしたトンプソンに両足フックしてバックマウント。体を伸ばしてパウンドを入れる。亀になったトンプソン。耐えるのみ。ムハマドバックからパウンドを入れ続けるがストップがかかるほどではない。ホーン。

1Rムハマド。

2R。距離を取りステップするトンプソン。ハイキック。ワンツー。しかしケージを背負ったところでムハマドタックル。テイクダウン。すぐに立つトンプソン。ボディロックから櫓投げでテイクダウン。ハーフ。ムハマドキムラを狙う。外れたがなおも狙いつつ太ももに肘を入れる。耐えているトンプソンだが時間がどんどん過ぎる。残り1分。ハーフの足を抜いてサイドに出たムハマド。マウントを狙ったがハーフに。しかしパウンド・肘を落としていく。防戦一方のトンプソン。ホーン。

2Rもムハマド。

3R。すぐに間合いを詰めてタックルに入ったムハマド。ボディロック。ケージでこらえるトンプソンだがムハマドシングルレッグから尻クラッチしてテイクダウン。座った体勢のムハマドの足をまたいでパンチを入れていく。立ったトンプソンだがムハマドクラッチを放さずなおもテイクダウン狙い。トンプソンギロチンに抱える。自ら下になって外したムハマド。トンプソン立ってスタンドに戻ることに成功。パンチを入れるがすぐタックルに入るムハマド。テイクダウン。ハーフで押さえ込みながらコツコツパンチ。足を抜いてサイド。残り1分。ムハマドニーオンから肘。なんとかハーフに戻したがパウンドをもらい続けるのを凌ぐだけ。タイムアップ。

30-25、30-26×2の3-0でムハマドが完勝。

ムハマド、キャリアハイのテイクダウン7回。倒すとしっかりとポジションを取って堅実に攻めた。

トンプソンがここまでテイクダウンを奪われたのはUFC2戦目でキャリア初黒星を喫したマット・ブラウン戦以来か。後半は削られて倒されるのも早くなっていき、リカバリーもできなくなっていた。

 

タイトルとURLをコピーしました