YA-MANが『RIZIN.33』皇治戦のファイトマネーを全額ピースプロジェクトに寄付


 1月11日、ピースプロジェクトの加藤勉代表を訪ねたYA-MANは昨年12月31日のRIZIN.33で実現した皇治戦のファイトマネーの全額を寄付した(写真)。

 ピースブロジェクトとは2002年4月に認定NPO法人AAR Japan[難民を助ける会]と協力してスタートした『世界中の子どもたちの目を輝かせる』を目指した社会貢献プロジェクト。2011年に東日本大震災の発生に伴いNPO法人化。どんなイデオロギーにも左右されず、世界の困難な状況にある人々、特に子供など弱い立場にある人々の支援活動を続けている。

 2021年からは東京都足立区西新井のモツ鍋屋を借りる形でピース食堂を継続して開催している。この食堂には著名な格闘家がボランティア参加し、格闘技教室を行なう。新春第1弾として行なわれた1月9日のピース食堂には、第5代&第7代WBO女子世界スーパーフライ級王者・吉田実代が参加。現地の子供を相手にボクシング教室を行なった。

 加藤代表から寄付した理由について尋ねられると、YA-MANは父親が幼少期に違法薬物で逮捕されるなど自らの過酷な生い立ちを引き合いに出しながら、「家庭環境が悪くても道は開ける。僕の場合、キックボクシングを通して道を切り開きました」と語り始めた。「夢を追うことは大切。いまきつい思いをしている子供たちに夢や希望を与えたい」 さらに埼玉県で下から5番目(本人談)という高校に進みながら、母親がガンで倒れると「死んだりしたら、頼れる身内がいなくなる」と奮起。1日15時間の猛勉強を続け、大学に進学したという秘話も明かした。

 また、先日現地の子供に「YA-MAN選手は来ないんですか?」という質問を受けた加藤代表は本人に「協力してくれないか」と直談判。するとYA-MANもこの申し入れを快く受け入れ、ピース食堂に初めてゲスト参加することが決まった。これからもYA-MANの動向から目が離せない。

 YA-MANは皇治に判定勝ちした後のマイクで「RISEから来ました、TARGET渋谷のYA-MANです。家庭環境が複雑で、底辺からここまで来ました。僕が伝えたいことは1つで、どんな環境からでも成り上がれるので、いまキツい環境にいる人は自分でしか切り開けないので、自分で切り開いていけるように頑張ってください。僕は切り開きました! ありがとうございました」とコメントしていました。


 シバターとは大みそかでの対戦が浮上したが、直前で消滅。舌戦を繰り広げていた間柄だ。一方で、皇治は久保戦に勝利したシバターに対し、「俺は素直にブタゴリラに『お前、やるやん』て言った。八百長疑惑が上がる前に」という。

 ただ、やり取りを聞いて思いも一変。「きょうもDMきとったから。あいつ、嫌味ばっかり言うてくんねん。『きょうも俺の話題で持ちきりですわ。皇治さんの話はもう誰もしないですね』って」。あきれ気味に笑うしかない様子で、「このミートバー(MEAT BAR TEAM ONE)にも来たい、と言うから『ブタゴリラは出禁やって』」と伝えたことも明かした。

 自身は大みそかでYA-MANと激しい打ち合いの末に判定敗け。金的、バッティングで批判を受けたことにも触れ、「言われてもしゃーない。毎回やっとんねん。実力不足で、何一つわざとじゃない。直さなあかん」と反省。今後についても、「今は冬眠中で新しいこと考えていて、それはまた発表したい。ここで辞めたって逃げたって言うやつはいるだろうし、続けたってもういいやろって言うだろうし。ボクシングに転向したらそれはそれで賛否両論あるからさ。賛否両論を背負ってまた挑戦しようかな」などと語った。

 一方の皇治は…まぁ頑張って下さい。続きを読む・・・
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