RIZIN.34:予想と展望

MMAの試合のみ。

第3試合・Ryuki vs. 山本歩

実質DEEP提供試合。キックで実績のあったRyukiだがMMAではDEEPとパンクラスで1勝2敗。平本や久保優太がいきなりRIZINでデビューしているが、実際はこれくらいの位置から始めた方がいいと思う。柔道ベースの山本もデビュー1年3ヶ月で3勝1敗だが、MMAでの適正は上か。

山本一本勝ち。

第7試合・福田龍彌 vs. NavE

扇久保の後の修斗フライ級王者(暫定王者から扇久保の王座返上による昇格)で平良にタイトルを奪われた福田。平良が後楽園に定期的に呼ばれているのに対し、王者なのに1年近く放置された福田は平良戦を最後に修斗を離脱。DEEPでは王者神龍ノンタイトル戦で追い込み、3週間前のDEEPでは暫定王者藤田大和をスプリット判定まで追い込んだ伊藤裕樹にKO勝ち。NavEはGLADIATOR王者ではあるが、実績で2ランク以上落ちるのは否めない。

福田KO勝ち。

第8試合・竿本樹生 vs. 宇田悠斗

フライ級の注目カード。休止したZSTのフライ級王者竿本は5年半無敗でRIZINでも3連勝。しかし内容では初戦の中村優作戦のKO勝ち以外はインパクトを残せていない。宇田は修斗フライ級1位で、王者平良がUFCと契約し実質離脱した現状ではトップ選手。いきなり竿本食いも期待できる。しかしフライ級トップ戦線の試合が他の試合の前座扱いで、今のところは地方大会の穴埋め枠の域を出ていない。

竿本判定勝ち。

第9試合・アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 手塚基伸

8年前にHEATで対戦し手塚が勝っている試合の再戦。さすがに前回の対戦は参考にならない。RIZINでは倉本に勝ち、拳を痛めた朝倉海からは仕留められず判定負けのヤマニハだが、今の所パンクラスでの上位ランカーレベルというRIZIN参戦前の印象から大きく変わってはいない。手塚はパンクラス→海外を経て、その後はGRACHANを主戦場にしてコンスタントに試合をこなして高い勝率を残すもやはり相手のレベルがワンランク落ちる。しかし修斗では現環太平洋王者の小野島や魚井フルスイングに勝つなど3連勝しており、やはりローカルイベントの上位クラスの実力は間違いなくある。

手塚判定勝ち。

第11試合・大原樹理 vs. アキラ

武田に3連敗のまま暫定王者となり、武田の王座返上で正王者になったばかりの大原。RIZINでの渡慶次戦はさすがに格が違った。アキラはRIZINでDEEPウェルター級王者阿部とライト級トップクラスの鈴木に連勝。とはいえ阿部は減量の影響が大きかったか。

序盤テイクダウンでアキラが優勢になるかもしれないが、そこで失神を見せられなければ大原が打撃を入れてKO勝ち。

第12試合・北方大地 vs. 村元友太郎

昨年末にパンクラスストロー級王座を防衛した北方が、RIZINではまたフライ級の試合。難病を抱えており、コンディションを不安視されたが、防衛戦ではいい動きを見せていた。村元は以前はストロー級だったが、最近はフライ級に上げて2連勝中。

体格的な適正で上回る村元の判定勝ち。

第13試合・ストラッサー起一 vs. 阿部大治

パンクラス王者からUFCと契約→連敗でリリース、ONEと契約しても2連敗でリリースされた阿部だが、DEEP参戦後3連勝で暫定王者に。RIZIN初参戦ではライト級に落としたが、明らかに動きが悪かった。今回は適正階級に戻しての試合ではあるが、DEEPでも王者住村とは対戦しておらず、本当のトップとはまだ言えない。その住村に完勝しているストラッサーが一枚上手か。

ストラッサー一本勝ち。

第14試合・中村大介 vs. 山本空良

この試合がセミ前というのが意外な高評価。RIZIN1勝1敗の山本空良よりも、現王者牛久相手に五分の星を残している中村に対する期待か。41歳だが復帰してからのコンディションが非常に良く見える。山本も基本的にはグラウンドで動き回る同じタイプの選手だが、それだけに中村相手だと良さがあまり出ない気がする。

中村一本勝ち。

メインイベント・弥益ドミネーター聡志 vs. 萩原京平

萩原は最近4勝1敗だが、1敗は朝倉相手にテイクダウンされ何もできずに負け。平本・鈴木戦は逆にテイクダウンして相手が何もできずに勝ち。内村・昇侍戦は得意の打撃戦での勝利と、すべてが極端な内容。ドミネーターは昨年は1階級以上重い契約体重でベイノアのMMAデビュー戦で、ダウンを奪われる苦戦の末判定勝ちした1試合のみ。打撃だけを考えればいい相手なら持ち味の打撃を出せる萩原だが、グラウンドを警戒する中でも強みが出せるかどうか。

ドミネーター判定勝ち。

タイトルマッチどころかタイトルに絡むような試合も組まれず。ほぼ半数がキックの試合。まあキックはCMと割り切って、その間は別のことをしていればいいだけだが、首都圏で開催されるナンバーシリーズと比べるとラインナップがTRIGGERに近い。来月以降は海外からの選手も解禁になるので、地方大会でもナンバーシリーズならではのカードに期待したい。

MMAの試合のみ速報します。

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