バンタム級王座統一戦。王者スターリング、暫定王者ヤンともに、前回タイトルを獲得してからの初試合となる。
スターリングの前戦は昨年3月。ヤンのタイトルに挑戦した試合。前戦では1Rにスターリングがタックルでテイクダウンを奪ったが、2R以降はタックルを切られるようになり、逆にヤンが足払いや大外刈りなどで倒す展開。次第にヤンペースとなったところで、タックルを切られて膝をついた状態から顔面に膝をもらい戦闘不能となり、反則勝ちでのタイトル奪取となった。前回の対戦ではオッズが僅差だったが、勝ったにも関わらず内容で圧倒されたため、今回はスターリングが大幅なアンダードッグ。
本来は昨年10月にダイレクトリマッチが組まれていたが、スターリングが首の手術により欠場。ヤンは暫定王座決定戦でコーリー・サンドヘイゲンと対戦。序盤はサンドヘイゲンが打撃でリードしていたが、3Rにヤンがダウンを奪うと、後は圧倒し、判定勝ちで暫定王座を獲得。レスラーのスターリングからテイクダウンを奪い、キック王者のサンドヘイゲンからダウンを奪うという、組み・打撃双方に隙がない能力を持つ。
前回戦闘不能でタイトルを獲得したスターリング、地元アメリカにも関わらずブーイングが飛ぶ。
詰めてきたヤン。距離を取りつつローを入れるスターリング。タックルに入るがヤン切った。詰めるだけで手は出さないヤン。スターリング、ケージ際をサークリング。ミドルを入れる。ヤン飛び込んで左ミドル。さらに飛び込んでワンツー。パンチで飛び込んだがかいくぐったスターリング。ジャブを入れるスターリングだがヤンがまた詰める。スターリング手数を出す。終了間際にシングルレッグに入ったスターリング。離してパンチを入れた。ホーン。
1Rスターリング。
2Rも詰めていくのはヤン。スターリングタックル。受け止めたヤン。またシングルレッグ。しかし切りきれず倒された。スターリングそのまま上になりマウント。バックに回り四の字バック。バックキープ。チョーク。動いてうつ伏せになる。スターリングチョークを放してパウンドを入れる。ヤンまた回転して仰向けに。背中のスターリングを殴るヤン。ホーン。
2Rスターリング。ヤンは防ぎきったものの、ラウンドを失い後がない。
3R。飛び膝を見せるスターリング。タックルに入るが切られた。ヤンがプレスする。スターリングシングルレッグ。差し返して切ったヤン。またタックル。切ったヤン。しかしスターリングまたシングルレッグ。ヤン切りきれずテイクダウン。すぐにバックに回ったスターリング。四の字バック。身動きが取れないヤン。うつ伏せに。正対しようとするががっちりバックキープしているスターリング。ホーン。
3Rスターリング。会場はブーイング。
4R。パンチで出たヤン。スターリングのタックルを切ってバックに回る。スターリング立った。離れる。またパンチで出るヤン。スターリングのタックル。がぶるとバックに回る。スターリング立って正対。ヤン離れた。パンチを餌にしてタックルに入るスターリング。切ったヤン。しかしシングルレッグで片足を取られる。足を抜こうとして背中を向けるヤンの背中に乗り四の字バックを狙ったが、足のロックが不完全。外れて上になったヤン。密着してパウンドを入れる。スターリング背中を向けて立つ。スタンドバック。スクランブルを狙ったスターリングだがヤンが上に。ディープハーフから上を狙うスターリングだが返せないままホーン。
4Rヤン。
5R。ローでスリップダウンしたスターリングだがすぐ立つ。スターリングタックル。ヤン切るがケージに押し込んだスターリング。しかししっかりディフェンスして離れた。スターリングのタックル。スタンドバック。ここからグラウンドに持ち込もうとするがヤン倒されずにこらえる。ケージ際で正対して外した。スターリングひたすらタックル。ヤン切っている。タイミングよくタックルに入ったスターリングだが切られた。ヤン飛び膝がヒット。スターリングのタックルを潰して逆にバックに回ったヤン。バックからパウンド。立って引き剥がしたスターリング。またタックル。尻もちまでつかせたが、バックにつかせず脱出。残り1分。スターリングのバックに回ったヤン。脇腹に膝。逆にヤンがバックマウントからチョークを狙うがタイムアップ。
48-47、47-48、48-47。スプリットでスターリングが王座防衛!
結局際どかった1Rが勝負を分けた。
前回はテイクダウンを取れなかったスターリングだが、今回は1度四の字バックでラウンドを取ったことで、ヤンも思い切り打撃を出せなくなり展開が変わった。
勝ったスターリングには会場からブーイング。客席のディラショーに対戦アピール。
ヤンは勝ったと思う、再戦が必要だとコメント。
メディアのジャッジはスターリング勝利が最多。途中10-8をつけて、1Rヤンで47-47ドローもけっこういる。ヤンの勝利は少数。