コロナ後の世界に残したい煽り映像~VTJ09 opening movie~

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コロナ後の世界に残したいシリーズ。ベストバウトは正直いくらでも出てきますが、この辺で趣向を変えてコロナ後に残したい煽り映像を独断と偏見でピックアップしていきたいと思います。煽り映像とは。。。言わずもがなですが、イベントのオープニングや試合前に会場で流れる映像の事。映画でいうところの予告編。トレイラーというやつです。映画ならぬ試合の見どころを数分間に凝縮。選手への光の当て方、ストーリーの作り方次第で試合の価値や意義が何倍にも高まります。

今でこそ煽り熱もやや穏やかになりましたが、巨匠・佐藤大輔が煽り映像を制作していたPRIDE・DREAM時代なんてもう試合そっちのけ。録画しては煽り映像だけを繰り返し見て、もはやセリフさえも覚える始末。映像の撮り方や選曲に至るまでその全てに影響を受けたと言っても過言ではありません。
そのためチョイスする煽り映像も当然ながら佐藤大輔作品に集中するわけですが、最初にピックアップしたのは2009年10月30日に行われた"VALE TUDO JAPAN 09"のオープニング映像です。

9分にも及ぶ長編作品はVTJの歴史を振り返るというベーシックな流れ。これだけならよくありがちなオープニングですが、途中からの急アクセル、急ハンドルが特筆モノ。大会に出場する五味隆典、佐藤ルミナ、リオン武をカッコ良く描いたかと思いきや、冨樫健一郎やマモル、不死身夜天慶はコミカルにプッシュする緩急のつけ方が快感です。修斗のリングアナとしておなじみの北森さんが良いアクセントになっているじゃありませんか。

しかも煽り映像にしては珍しく、ちょっとストーリー仕立てになっているのも面白い。スポーツ選手に演技をさせるとだいたい野暮ったくなるものですが、演技?も自然でこの上なくクールに仕上がっています。昔のVTJの煽り映像を要所要所に散りばめる手法もスタイリッシュ。あれから10年以上経ちますが全く古びていない作品。オススメです。
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