UFC on ESPN36:第2試合・平良達郎 vs. カルロス・カンデラリオ

フライ級。2週間前に組まれていた試合だが、カンデラリオが試合直前に食中毒となり欠場。今大会に延期となった。

平良のUFCデビュー戦。昨年の時点ではUFC参戦を熱望していたものの、国内のみの試合では評価されず、先が見えない状態だった。しかし、1月にアメリカのスポーツエージェントと契約。当初はコンテンダーシリーズなどにいつでも出られる体制を整えるという話だったが、翌月のラスベガスへの出稽古の最中にあっさりとUFCとの契約が決まった。2週間前に試合延期になって以降は師匠松根良太とラスベガスに残って調整してきた。

カンデラリオは異例のコンテンダーシリーズ敗者としてのUFC契約を果たした選手。コンテンダーシリーズでは2戦していて1勝1敗。昨年の試合では1Rから飛ばしすぎたことが原因でスタミナ切れしてしまった。現状ではUFCトップクラスからは離れた位置にいると思われるので、平良としてはフィニッシュして勝ちたいところ。計量では初回0.5ポンドオーバー。再計量でクリアしているが、体調に不安が残る。

じわじわ出るカンデラリオ。ミドル。カンデラリオ組んでケージに押し込むが、すぐに離れた平良。カーフキック。右を入れた平良。ミドル。カンデラリオもパンチで出る。カンデラリオが飛び込むタイミングでタックル。ボディロックから投げ。片膝を着いたカンデラリオだが立ち上がってケージで耐える。こだわらず離れた平良。出てくるカンデラリオ。シングルレッグ。切った平良。両者牽制の打撃。平良の右がヒット。パンチから左ハイ。カンデラリオの打撃は距離を取って外す。ボディを入れた平良。平良シングルレッグ。組んでテイクダウン。しかしカンデラリオ押さえ込ませず立つ。また無理に倒さず離れてパンチを入れた平良。残り1分。パンチで出てきたカンデラリオ。シングルレッグ。尻餅をついた平良。ケージを背負って寝かされないようにしている平良。寝かせようとするカンデラリオだがホーン。

1R平良。

2R。パンチで出てくるカンデラリオ。ボディ。パンチ連打。ケージを背負ってガードを固めた平良にタックル。しかし切って離れた平良。右がヒットしカンデラリオダウン!パウンド連打!立とうとするカンデラリオの背中に乗って四の字バック。チョーク。顎の上。放してパウンドに切り替えた。またチョーク。やや横で決まらず。体を伸ばして殴っていく平良。カンデラリオ反転しかけたが、ついていってバックキープする平良。フェイスロック。しかし外れた。カンデラリオ反転するが、平良の足がおたつロックでフックしていて再びバックに回る。また反転するカンデラリオ。おたつロックのフックが外れてカンデラリオが上に。残り30秒。ハーフにしたカンデラリオ。ボディにパンチ・肘。平良はディープハーフに。ホーン。

2R平良。

3R。平良のインローがローブローになりタイムストップ。再開。倒すしかないカンデラリオが詰めてパンチからタックル。シングルレッグ。逆足の足首をつかんで倒しに行く。尻餅をついて下になった。起き上がりタックルに入る平良。カンデラリオギロチン。引き込んで絞める。下になり外した平良。またタックルに入るがカンデラリオまたギロチン。しかし今度は浅い。外れて上になった平良。ハーフからマウントを狙うタイミングで返したカンデラリオだがそのタイミングで三角!そのままスイープしてマウント三角にするがロックが外れた。亀になったカンデラリオのバックに。四の字ロックでカンデラリオの左腕を巻き込んで固定しチョーク。しかし真後ろではなく外れる。マウントに。パウンド。肘連打。しかしカンデラリオ凌いでタイムアップ。

判定勝ちは間違いないが、最後はもっと早くパウンドアウトに切り替えていたらフィニッシュの可能性も高かった。もちろんラッシュで消耗して逆転されるリスクも出てくるが。

30-26、30-27×2で平良UFCデビュー戦完勝。

「I'm happy thank you!」とシャウトする平良。フィニッシュしたかったが相手の逃げ方が上手かったとコメント。最後は用意してきたカンペを読み上げる。

完勝ではあるが、攻め込まれる場面もあり、楽勝ではなかった。出来ればフィニッシュでボーナスを狙いに行って欲しかったが、序盤からいつもより慎重で、無理にフィニッシュを狙うよりも確実に勝つことを選択していた印象。初のUFC・海外での試合で感触を確かめるような戦いぶりだった。

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