Road to UFC:鹿志村仁之介がライト級トーナメントに緊急出場。

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鹿志村以前に日本国内では2選手がショートノーティスの出場に前向きだったものの揃ってパスポート期限が切れており、シンガポール入国がかなわず断念。鹿志村は土曜日に出場が決まり日曜日にシンガポール入りという慌ただしいスケジュールにも「バンタム級に落とす予定だったので、体重は問題ない」という言葉通り、152ポンド=68.94キロでパスした。

鹿志村は小学生から柔道を始め、6年生からストライプル茨城で柔術も学ぶ。ストライプル茨城にはRoad to UFCバンタム級に出場する風間敏臣も所属していた。2020年2月、高校在学中にパンクラスMMAプロデビュー。同年のネオブラでは、一回戦で優勝した狩野にKO負けし、これが現在まで唯一の黒星となっている。その後はLDHマーシャルアーツのオーディションに(親が勝手に)応募→一次選考で受かったが、合宿は遊びに行く予定があったため辞退と、MMAは本気でやるつもりがなく、柔術をメインに考えていた。しかし、通っていた専門学校を辞めたことにより、MMAで生きていくことを決意。

グラップリングの試合ではONE参戦中の上久保に一本勝ちするなど強さは持っているが、今年3月のパンクラスでのハンセン玲雄戦では打撃が全く見えず、ボコボコにされたところから、2Rに三角絞めを決めて逆転勝ち。

グラップリングの強さはあるものの、それすらまだ世界と戦うには発展途上。まして打撃ではプロレベルの平均にも達していない。本来のフェザー級であっても、他の日本代表の選手に勝てないだろうが、さらに上のライト級での試合で、相手はGLADIATOR王者のキ・ウォンビン。正直言えば万に一つも勝ち目はないと思われるが、まだ20歳。今後を見据えて、貴重な経験を積めることは間違いない。

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