UFC276:第10試合・ショーン・ストリックランド vs. アレックス・ペレイラ

ミドル級。ストリックランド4位。ペレイラはランク外。

もともとはウェルター級でランキング一歩手前の選手だったストリックランド。2018年にバイク事故で長期欠場。約2年ぶりの復帰戦ではミドル級に上げ、淡々とジャブを打ち込んでいくスタイルで5連勝。前戦のハーマンソン戦もフルラウンドジャブで削り続け、すべてのメディアのジャッジがストリックランドに50または49つける完勝だったが、なぜかジャッジの1人が48-47でハーマンソンに入れスプリット判定に。顔面にパンチを貰わないことを信条としている。最近は見せていないが、柔術黒帯でグラップリングの実力もある。

UFC3戦目でいきなりトップランカーとの対戦となるペレイラ。Glotyではミドル級&ライトヘビー級の同時王者で、イスラエル・アデサニヤに2度勝っているという経歴が注目されている。MMAデビューから3戦はキックと平行してブラジルのジャングルファイトに出ていたが、4戦目でフィーダーショーのLFAに出場し1RKO勝ち。しかしその相手は4勝4敗の選手。結局、MMAとしてのキャリアはこれだけでUFCと契約。初戦はUFC1勝1敗のアンドレアス・マイカライディスに1Rテイクダウンされ、ケージに押し込まれという劣勢の展開から、2Rに飛び膝をヒットさせての逆転KO勝ち。2戦目は同じブラジルでキックがバックボーンのブルーノ・シウバに打撃を入れ続けての判定勝ち。この時はテイクダウンは許すものの、リカバリーが早くなっていた。しかしまだMMAファイターとしての実力は未知数で、本来なら下位ランカーと当てるべきポジション。来週誕生日を迎えると35歳となり、あまり若くないだけに、ショートカットで勝ち上がっていけるのなら良いが、いろいろとまだテストされていない選手。

詰めていくストリックランドに先に蹴りを当てていくペレイラ。ストリックランドジャブを出したがまだ遠い。ジャブが相打ち。ペレイラ手数を増やしてきた。ストリックランドが間合いに入る前に打撃をヒットさせる。ペレイラワンツー。ペレイラの左で顎を撃ち抜かれストリックランド膝を着いた!追い打ちの右で仰向けにダウン!KO!

ランキング4位を下したペレイラ。メインでアデサニヤが勝てばタイトルマッチ挑戦も十分ありうる。グラップラー、レスラー相手にどこまで出来るのかがわからないまま、UFCの頂点に手をかけることになるのか。

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