UFC on ESPN39:第1試合・ロニー・ローレンス vs. サイードヨクブ・カフラモノフ

バンタム級

グレードラゴン・ホワイトタイガー・カンフーがバックボーンのローレンス。変幻自在のスイッチからの打撃とタックルが武器で、コンテンダーシリーズでは12回、UFCでの2戦ではそれぞれ8回・6回とテイクダウンを奪っている。前回は2Rまで各ラウンドダウンを奪い圧倒していたが、3R逆にバックブローでダウンを奪われ、タックルでなんとかしのいでUFC戦績を2連勝とした。

ウズベキスタンのカフラモノフは26歳。ジュニア時代にサンボを始め、柔道でもナショナルチーム入り。14歳と時に一家でアメリカに移住すると、高校ではレスリングでニューヨーク2位となり、推薦で短大に進学したが中退。その後MMAを始めた。昨年8月に計量3日前オファーでUFCデビュー。さすがに直前過ぎて体重オーバーしてしまったのはいただけないが、UFC2連勝中のトレヴィン・ジョーンズ相手に接戦の末、3Rにギロチンで落としての勝利。

ワンツーをヒットさせたカフラモノフ。四つから投げたローレンスだが、カフラモノフバックに回る。バックからパンチを打ち込んだ。ケージ際で正対したロレンスだが、股をすくって投げたカフラモノフ。ローレンス立ったが、カフラモノフ豪快に投げて倒した。ハーフ。ガードに戻したローレンス。カフラモノフはパスを狙いつつパウンド。足で距離を作って立ったローレンスだが、カフラモノフは放さずまた投げた。押さえ込まれたローレンス。下からシングルレッグに入り立ったが、胸を合わせた体勢ではカフラモノフの投げが強い。膝の打ち合いからまたテイクダウン。ハーフ。残り1分。下からホールディングで凌ぐローレンス。ホーン。

1Rカフラモノフ。1試合平均のテイクダウン数がコンテンダーシリーズからの3試合で9回以上のローレンスからテイクダウンを取りまくっている。

2R。半身に構えるローレンス。顔が腫れてきている。スイッチししつつ打撃を出していく。カフラモノフは落ち着いている。カフラモノフタックル。両足を束ねた。バックに回りパンチ連打。ローレンス立ったがボディロックから豪快に投げた。ハーフ。下からホールドするローレンスにパウンド。背中を向けてようやく立ったローレンス。ダブルアンダーフックから投げて初めてテイクダウン。が、カフラモノフすぐに差し替えし立つ。ケージに押し込み、残りわずかでバック肘からハイキック。ホーン。

2Rカフラモノフ。ローレンスはフィニッシュするしかない。

3R。バックスピンキックをボディに入れたローレンス。しかしカフラモノフタックルからテイクダウン。ローレンスオモプラッタに捕らえたが、持ち上げて外したカフラモノフ。ハーフで押さえ込む。ローレンス下からホールディング。ガードから背中を向けて立とうとしたが、カフラモノフ投げて倒す。また立ったが足を払って倒した。また立ったが投げられて倒される。残り1分。がっちり固めるカフラモノフ。パウンド。タイムアップ。

30-26、30-27×2の3-0でカフラモノフ勝利。

予想以上に力の差があった。1試合平均9回以上のテイクダウンを奪っていたローレンスから、逆に10回もテイクダウンを奪って完勝。

タイトルとURLをコピーしました