UFC on ABC3:第2試合・ドワイト・グラント vs. ダスティン・シュトルツフス

ミドル級。

ウェルター級で3勝4敗、連敗中のグラントだが、今回からミドル級に上げる。ムエタイがバックボーンで、キックのタイトルも獲得している。前戦はロシアのセルゲイ・カンドチコ相手に両者ダウンを奪い合う激闘の末、2RKO負けしたが、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。37歳。ニックネームのボディ・スナッチャーは、AKAでトレーニングしている時、ボディブローが得意だったためとのこと。現在はカリフォルニアのアライアンスMMAに所属している。

シュトルツフスはルタ・リーブリ黒帯、柔術紫帯。レスリング・カンフー・タンスードーなどの経験もある。アメリカ生まれだが、ドイツ系移民のアーミッシュの両親を持ち、ドイツの大学に留学すると、そのままドイツに移り住んでいる。MMAはドイツでキャリアを積み、12勝1敗の戦績を残してコンテンダーシリーズに出場、1RKO勝ちでUFCとの契約を決めたが、UFCではカイル・ドーカス、ホドウフォ・ヴィエイラ、ジェラルド・マーシャートに3連敗し後がない。グラップラーで、ローカル時代はツイスターでの勝利もある。30歳。

飛び込んでパンチを振り回したグラント。シュトルツフスも右で飛び込みヒット。左右にステップするグラント。シュトルツフスのカーフキックをキャッチすると右ボディを打ち込む。詰めてパンチを入れたシュトルツフスがそのまま組み付いてケージに押し込む。倒せず離れた。カーフキックを入れたシュトルツフス。またカーフ。残り1分。さかんにカーフを蹴るシュトルツフス。パンチで飛び込んだグラントにバック肘。左右のパンチを振り回すグラント。残りわずかで距離を詰めてパンチを入れていくシュトルツフス。ホーン。

1R僅差だが、終盤の攻めでシュトルツフスの印象が良いか。

2R。じわじわ詰めるシュトルツフス。グラントは左右にステップ。お互いの右が交錯。シュトルツフスの右がヒット。パンチからタックルにつなげた。ケージでこらえるグラント。テイクダウン。残り1分。寝かせてバックからパウンド。両足フックしバックマウントからチョークを狙うが、腕をつかんでディフェンスするグラント。パンチに切り替えたシュトルツフス。うつ伏せにして連打を入れるとグラント正対。マウントになるが下からしがみつく。肩パンチを落とすシュトルツフス。ホーン。

2Rシュトルツフス。

3R。両者疲れが見える。逆転を狙ってパンチを振り回すグラント。飛び込んで左を入れた。シュトルツフスの右オーバーハンドがヒット。シュトルツフスがパンチからタックルを仕掛けたが、グラントかわした。シュトルツフスがパンチで出るとケージ際でタックル。ダブルレッグでリフトするとマット中央に叩きつけた。レッグドラッグハーフで押さえ込む。グラント完全に固められて身動きがとれないまま時間がすぎる。残り10秒でマウントに。チョークを狙ったがタイムアップ。

ジャッジ三者29-28でシュトルツフス勝利。1Rは三者ともグラントか。

シュトルツフスが4度目のチャンスとなった出身地ペンシルベニアに近いニューヨーク大会でUFC初勝利。グラントがテイクダウンされた後まったくリカバリーできないのにも救われた。

グラントはウェルター級から通算で3連敗。

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