UFC on ABC3:第1試合・ジェシカ・ペネ vs. エミリー・ダコーテ

女子ストロー級。ペネ14位。

タイトル挑戦経験もあるペネが第1試合出場。ただしタイトル挑戦は7年前だが。女子ストロー級最年長の39歳。USADAのドラッグテストで禁止薬物の使用が発覚し、出場停止となったこともあり、約4年のブランクがあったが、昨年4月に復帰すると、代役UFCデビューのルピータ・ゴディネスにスプリット判定勝ち。8月には同じくタイトル挑戦経験のあるカロリーナ・コバケビッチにテイクダウンからの腕十字で一本勝ちし2連勝中。

ダコーテはUFCデビュー戦。Bellatorでキャリアを積み、2017年にイルマレイ・マクファーレンとの初代女子フライ級王座決定戦に出場したが、三角絞めで一本負け。そこから連敗してリリースされると、2019年からはInvictaに主戦場を移す。Invicta2戦目で村田夏南子と女子ストロー級王座決定戦で対戦したが、序盤のラウンドをテイクダウンされる展開で失うと、後半のラウンドは打撃で取り返したものの、スプリット判定負け。しかし、村田がUFCと契約して返上したタイトルの王座決定戦に出場し、元UFCのダニエル・テイラーにKO勝ちして王座獲得。今年5月には初防衛にも成功している。代役のUFCデビューでいきなりランカーとの対戦に。

ジャブの差し合い。タックルを見せたペネだがバックステップでかわしたダコーテ。詰めたペネがまたタックルに入るが、ダコーテは組み付かせず引き剥がす。首相撲に捕らえたペネ。膝を入れる。離れた。両者単発のパンチを放っていく。ダコーテはローも入れる。残り1分。またタックルに入るペネだが切られた。ダコーテボディブロー。ワンツー。ペネのパンチに連打を返したダコーテ。ホーン。

1Rダコーテ。

2R。前に出てきたペネだが、パンチの打ち終わりにダコーテがパンチを合わせてヒットさせる。ペネまたタックル。クラッチさせずに引き剥がすダコーテ。またタックル。止められると膝を入れ離れるペネ。ペネのジャブは間合いが遠く届いていない。踏み込んだところで逆にパンチを貰う。ダコーテ左ボディ。ペネまたタックルに入るが、正面からでフェイントもなく、距離も遠いので、ここまではまるで倒せる気配がない。ダコーテのワンツーがヒット。残り1分。ダコーテのワンツーがまたペネの顔面を捕らえる。ペネの蹴りをキャッチしたダコーテ。ペネは首相撲に捕らえて膝。ホーン。

2Rもややダコーテ。

3R。ダコーテのカーフキックで足を気にするペネ。同じ場所を何度も蹴られてふくらはぎが赤くなっている。またカーフ。完全に効いた。片足ケンケンして下がるペネ。ケージまで下がったところにパンチ・カーフを入れるダコーテ。パンチで出てきたペネにまたカーフ。なんとかパンチで打開しようとするペネだが、ダコーテもパンチを打ち返す。残り1分。右を入れたダコーテ。ペネも最後までパンチを出していくが、打ち終わりに打たれる。タイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でダコーテがUFCデビュー戦勝利。

女子でここまでカーフキックを効かせる場面はなかなか見ない。デビュー戦でいきなりランカーを下し、ランキング入りの可能性も。

ペネはタックルが正直すぎて全部切られていた。

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