UFC on ESPN+66:第9試合・ポール・クレイグ vs. ヴォルカン・オーズデミア

ライトヘビー級。クレイグ8位、オーズデミア9位。

現代MMAではレアな下攻めファイタークレイグ。勝っても負けてもフィニッシュ決着(唯一、フルタイムのドローとなった試合がある)。契約当初は勝ったり負けたりだったが、ここに来て4連勝でランキングもトップ10入り。4勝のうち、ガードからの三角で3勝している。当然相手も下攻めを警戒しているが、読まれていても極めきる力を持っている。

スイスのオーズデミアはUFCデビューから3連勝でダニエル・コーミエのタイトルに挑戦したものの2RKO負け。3連敗→2連勝→2連敗と波が激しい。イリー・プロハースカUFCデビュー戦では序盤は打撃で優位に立つ場面も合ったが2RKO負け。前戦はUFC6連勝中のマゴメド・アンカラエフに1Rダウンを奪われ、その後も劣勢のまま判定負け。バックボーンはキックで、17勝中12KO。

詰めるオーズデミア。ケージを背負うクレイグ。タックル。止められると引き込んだが、引き込まれないようにこらえるオーズデミア。クレイグ足をかけて足関。離れたオーズデミアだが、すかさずまた組んで引き込むと足関。オーズデミア足を抜こうとしているが外ヒール。回転してはずすと足を抜いて離れるオーズデミア。スタンド。また打撃で出るオーズデミア。クレイグタックル。下になり三角を狙うが、オーズデミアこらえてパウンド。デラヒーバ。オーズデミア立って離れる。またスタンド。タックルからすぐ引き込み、離れようとするオーズデミアにシングルレッグを仕掛けるクレイグだが切られた。パンチで出るオーズデミア。クレイグタックルを切られると引き込むが、当然付き合わないオーズデミア。立たせる。タックル→引き込みを繰り返すクレイグ。前半のアグレッシブな引き込みより逃げ気味。しかしスタンドでクレイグのパンチがヒット。さらにハイ。オーズデミア出てパンチを入れる。ホーン。

1Rオーズデミア。

2R。クレイグのハイをキャッチして倒したオーズデミアだが、当然グラウンドには付き合わず立たせる。クレイグのパンチがヒット。ロー、ミドル、さらにタックル。引き込んだが立たれる。パンチで攻めるクレイグ。ヒットしている。そこからタックル。タイミングは良かったが、引き込んだ。ハーフ。オーズデミアパウンド。足を抜いて離れたオーズデミアを追いかけてパンチを入れるクレイグ。パンチ→タックル→引き込みを見せたクレイグだが、引き込みが雑でハーフから肘をもらう。オーズデミア立ってスタンド。パンチの打ち合い。タックル。切られたクレイグだがバック肘を入れる。残り1分。パンチで出るオーズデミア。引き込んだクレイグにパウンドを入れるが、すぐに立ってスタンド。オーズデミアの右がヒット。残りわずかでまた引き込んだが、オーズデミアまたパウンド。ホーン。

2Rオーズデミア。引き込みが対策されているクレイグ、このままの展開で判定負けしそうだが、意外とこういう展開での判定負けというのは経験がない(KO負けはある)。

3R。パンチを打ち込むオーズデミア。効いたクレイグ。引き込んだがオーズデミアパウンド。腕をつかんで絡みつくクレイグだが、オーズデミア即立ち上がり引き剥がす。クレイグタックル。タイミングは良いのだが、倒しに行くのではなく引き込むと、オーズデミアに立たれてしまう。何事か挑発しているオーズデミア。クレイグバック肘。掴まれると引き込み。また付き合わないオーズデミア。倒しに行くのではなく逃げ切りに入っているオーズデミア。残り1分。クレイグが打撃を出していくが、そこからのタックルから引き込みは切られる。スタンドでの打ち合いでタイムアップ。

三者フルマークでオーズデミア勝利。

クレイグ、初の判定負け。現代MMAで引き込みばかりやってたらそうなるよなという内容。むしろ今までの相手はなぜこれができなかったのか。

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