UFC278:第2試合・アオリ・チロン vs. ジェイ・ペリン

バンタム級

上海のUFCアカデミー出身のチロン。UFCアカデミーからのデビュー組は惨憺たる戦績で、チロンもまたフライ級でいいところなく2連敗していたが、バンタム級に上げた前戦は0勝1敗の相手にボディを効かせてバックマウントからのパウンドラッシュでKO勝ち。アグレッシブだが、ディフェンスには甘さがある。

ペリンはコンテンダーシリーズで判定負けしUFCとの契約ならず。今年4月に直前の欠場選手の代役としてUFC参戦を決めたものの、1R序盤にアグレッシブに攻めると早くもスタミナ切れし、後半は耐えるだけとなり判定負け。今回がちゃんと準備できての初戦。

細身のチロン。ペリンの前蹴りをキャッチするが、ペリン前転して外し立つ。左ボディを打ち込むペリン。右を打ち込むチロン。出てきたペリンに左がヒットしぐらついたペリン。下がる。チロン詰めて飛び膝。が、かわして組みケージに押し込むペリン。差し返して引き剥がすチロン。ペリンまだ足元がおぼつかない。チロン詰めてワンツー。また組み付いたペリンだが首相撲で引き剥がすチロン。チロン詰めてカーフキック。ペリンが飛び膝。ガードしたチロン。残り30秒でペリンタックル。テイクダウン。上からパウンド。足で阻むチロン。ホーン。

1Rチロン。

2R。じわじわ出るチロン。左ボディから右。出てきたペリンに飛び膝を合わせる。ペリンはカーフキック。詰めたチロンだが、蹴りをキャッチされ倒された。ハーフで押さえ込んだペリン。ガードに戻すチロン。ケージ際まで移動し体を起こした。ペリン尻クラッチしてまた倒そうとするが、チロン立ち上がることに成功。差し返して離れる。また詰めるチロン。出てきたペリンに右がヒット。一瞬腰が落ちたペリン。カーフの蹴り合い。残り1分でペリンタックル。倒しかけたがギリギリこらえたチロン。ケージ際で差し返し膝。離れた。ペリン打撃で出るがチロンの左をもらっている。が、ペリン下がらず打っていく。ホーン。

2Rも打撃でチロンだが、ジャッジによってはペリンのテイクダウンを取る場合もあるかもしれないという程度の差。

3R。ペリン距離を詰める。足を止めての打ち合い。チロンがパンチをヒットさせるが逆にタックルに。しかし受け止めたペリンが両脇を差してケージに押し込む。離れたチロン。出てくるペリンに右をヒットさせたチロン。ペリン下がらず膝。さらにタックル。倒したがチロンケージを使いすぐ立った。ダブルレッグに切り替えてテイクダウンを狙うペリン。膝を着いたチロンだがすぐ立った。ペリンケージに押し込みつつパンチ・膝。またタックルへ。しかし腕を差し入れて防ぐチロン。離れた。また足を止めての打ち合い。ヒットしているのはチロン。ペリンまだ諦めていない。残り20秒でタックルに入るペリン。切ったがペリン離れてパンチのラッシュ!チロンも打ち返すがペリンのパンチが顔面を捕らえている。なおもラッシュしタイムアップ。

2R次第。

三者29-28でチロン勝利。

会場はブーイングだが、妥当な判定。ペリンは3Rフィニッシュが必要だった。最後のパンチのラッシュは良かったが、仕留めるにはちょっと遅かった。

チロンはフライ級での連敗から、バンタム級に上げて連勝。階級を上げてパンチの強さが活きている。

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