UFC on ESPN+69:第5試合・イリル・ラティフィ vs. アレクセイ・オレイニク

ヘビー級。

スウェーデンのラティフィは、UFCデビュー戦が盟友アレクサンダー・グスタフソンの代役での出場だったが、結果的にグスタフソンよりだいぶ息が長くなっている。身長が178cmしかなく、ライトヘビー級でも小柄だったが、なぜかヘビーに上げてこれが3戦目。ヘビー級初戦はタイトル挑戦経験のあるデリック・ルイス相手にフィジカルで押されて判定負け。前戦は前座で3勝2敗のタナー・ボーザー相手にテイクダウンからの押さえ込みで判定勝ち。しかし、やはりヘビー級の体格の相手だと、押さえ込むのが精一杯で、そこから攻撃する余裕がないのが苦しい。

UFC最年長・45歳のオレイニクは、3連敗でランキングからも外れたものの、前戦はUFC1勝3敗のジャレッド・バンデラ相手に雑に引き込み、バックを取られる場面もあったが、反転して上を取っり、パスしてからのスカーフホールドで一本勝ち。連敗を止めた。馬鹿力系グラップラー

オレイニクの蹴りに合わせてタックルに入ったラティフィ。テイクダウン。密着したままパウンドを入れるラティフィ。オレイニクはクローズドガードで下からカンヌキでホールド。腕を抜いてまたパウンドを入れるラティフィ。オレイニク、下から抱えるだけで時間が過ぎていく。オレイニクブレイク待ちなのか、下から抱えて殴られるだけ。レフェリーブレイクせず。ラティフィがパウンドをコツコツ入れ続けて1R終了。

1Rラティフィ。

2R。もっさりとしたパンチを入れていくオレイニク。間合いが詰まったところでラティフィのパンチがヒット。組まれないようにパンチを入れていくラティフィ。オレイニク組もうとしたが、クラッチさせず引き剥がしたラティフィ。ラティフィまたタックル。切ったオレイニク。が、前蹴りを出したところでキャッチされテイクダウンを許す。サイド。残り1分半。このまま押さえ込まれると、3Rはフィニッシュが必要になるが、やはり下から抱えるだけのお礼肉。ラティフィ肘連打。亀になったオレイニク。座った体勢のオレイニクのバックに回ったラティフィだが、またサイドで押さえ込んだところでホーン。

2Rラティフィ。

3R。じわじわ出るオレイニクだが、ラティフィの飛び込んでのパンチを貰う。ラティフィは掴まれないように距離を取り、時折飛び込んでのパンチを当てる。追い足がないオレイニクにとって厳しい展開。タックルは切ったオレイニク。詰めて首相撲から膝を入れたオレイニクだが、ラティフィがアッパーを入れて離れる。ラティフィまたタックル。受け止めたオレイニク。ラティフィ離れるとすぐに詰めていくオレイニクだが、またラティフィが組んでケージに押し込む展開。あっという間に残り1分。組もうとしたがまた押し込まれるオレイニク。いなしてオレイニクを前に崩したラティフィがバックを取る。スタンドバックでタイムアップ。

三者フルマークでラティフィ勝利。

オレイニク、まったく攻めの形を作らせてもらえず。1Rにテイクダウンされた後、抱えているだけでなくリカバリーするべきだったのでは。

ラティフィは徹底してオレイニク有利の体勢を作らせずに勝利。2日前に足を負傷して欠場も考えていたとのこと。

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