女子フライ級5分5R。グラッソ5位、ヴィヴィアニ6位。ともに初メイン。
メキシコのグラッソはボクシングがバックボーン。無敗でUFCと契約し期待されていたが、ストロー級では3勝3敗と結果を残せず。体重オーバーもあり、コロナ後にフライ級に上げてからは3連勝中。前戦では初めてチョークで一本勝ちをするなど、グラウンドも向上している。
元ストロー級クイーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィアニ。パンクラスでは三浦彩佳や藤野恵実を強烈なパンチでボコボコにした印象が強いが、UFCでは階級を上げたこともあり、フィジカルに押される場面もあり、その分日本では見せていなかった引き出しのグラウンドの強さで勝利している。
女子フライ級はシェフチェンコが絶対王者として君臨しているが、前戦のタイラ・サントス戦ではスプリット判定まで追い込まれるなど思わぬ苦戦。両者ともシェフチェンコとの対戦経験はなく、この試合の勝者が次期挑戦者に大きく近づく。
アップライトに構えてジャブを放つヴィヴィアニ。グラッソワンツー。グラッソの左ハイは空振り。ジャブの差し合い。ヴィヴィアニパンチ連打。グラッソインロー。お互いパンチよりちょっと遠い間合い。ヴィヴィアニタックル。切ったグラッソ。ジャブ。お互いジャブ。グラッソの右がヒット。カーフを入れるヴィヴィアニ。残り1分。ヴィヴィアンい残り30秒でタックル。一瞬倒されたグラッソだが、すぐに立った。ケージに押し込むヴィヴィアニだがグラッソが膝を入れる。ホーン。
手数でほぼ五分、最後のタックルでヴィヴィアニが取ったかと思われたが、瞬時に立ったのでノーカンか。
2R。両者右を打ち合う。しかしヴィヴィアニが連打で出る。グラッソの右がヒット。詰めるヴィヴィアニにグラッソがサイドキックで止める。グラッソカーフキック。ヴィヴィアニタックル。テイクダウン。すぐにパス。サイドで固めた。クルスフィックスを狙ったところで、返そうとしたグラッソの動きに合わせて逆サイドに移動したヴィヴィアニ。ブリッジしたところでヴィヴィアニがマウントを狙うがハーフに。それともあえてのハーフか?またサイド。が、グラッソブリッジで返して立った。パンチで出るグラッソ。残り1分。先手を取るグラッソ。ヴィヴィアニややギアを落としているが、消耗しているのか、守りに入っているのか。グラッソのワンツーがヒット。しかし残りわずかでヴィヴィアニタックル。バックを取って倒す。ホーン。
2Rヴィヴィアニか。終盤のグラッソのパンチもあったので、そちらを支持してもおかしくない。
3R。ヴィヴィアニのワンツーがヒット。タックルのフェイントを見せる。グラッソのワンツーがヒット。スピードがある。左をヒットさせたヴィヴィアニ。グラッソワンツー、ハイ。左ボディ。詰めたヴィヴィアニにバックブローを合わせようとする。ヴィヴィアニちょっと手数が少ない。ワンツーをヒットさせたグラッソ。ヴィヴィアニ左ボディから右フック。ホーン。
3Rややグラッソか。
4R。グラッソのハイをガードして出たヴィヴィアニだが、グラッソカーフキック。タックルがなくなったヴィヴィアニ。一旦間合いを外す。また出て行くが、グラッソのパンチを貰う。完全にパンチ勝負になっているヴィヴィアニ。右ハイから右ストレート。グラッソの右をもらった。詰めていき右を入れたヴィヴィアニだが、グラッソのワンツーをもらう。残り1分でヴィヴィアニタックルへ。シングルレッグ。ケージでこらえるグラッソ。押し込むヴィヴィアニだが離れた。パンチを入れるが引き剥がさすグラッソ。ホーン。
4Rもややグラッソ。
5R。すぐに中央を取るグラッソ。ヴィヴィアニのジャブに右を合わせた。ヴィヴィアニも右をヒット。グラッソワンツー。先手を取る。ヴィヴィアニタックル。受け止めたグラッソだが、押し込んでクラッチ。膝を入れるグラッソ。ヴィヴィアニ倒せず離れた。グラッソのジャブの弾幕に近づけないヴィヴィアニ。ジャブ、右をもらう。またタックルに行くが完全に切られる。打つ手がないヴィヴィアニ。グラッソ飛び込みパンチをヒット。ヴィヴィに組んでケージに押し込むがタイムアップ。
最後2Rはグラッソ。ヴィヴィアニが勝つなら1~3Rすべてを取っていないといけないが。
50-45、49-46×2の3-0でグラッソ勝利。
全ラウンド手数は僅差だったので、スコアほど試合内容に差はなかった。