UFC280:第7試合・ベラル・ムハマド vs. ショーン・ブラディ

ウェルター級。ムハマド5位、ブラディ8位。

現王者エドワーズ相手にノーコンテストになったのを除くと7連勝中のムハマド。アメリカ生まれアメリカ育ちだが、両親はパレスチナ出身で、中東にルーツを持つ。ここ2戦はスティーブン・トンプソン、ヴィセンテ・ルケにいずれもオッズでアンダードッグだったがアップセット勝利し、タイトル挑戦圏内まで上がってきた。グラップラーだが打撃も向上している。とはいえ、UFCでの12勝中、判定勝ちが10ある手堅いスタイル。

ブラディはキャリア15戦全勝で、UFCでも5連勝中。ムエタイ柔術がバックボーン。ランカーと対戦しないままランキング入りし、前戦でランキング6位のマイケル・キエサにテイクダウンして攻め続ける展開で、3Rにパンチを効かされたがなんとか判定で逃げ切り、ランキングもジャンプアップ。ただ、キエサ戦を見る限りは、打撃の展開で苦戦しそうで、トップ5ランカー相手は厳しそうだが。

パンチで出るムハマド。牽制のジャブ。ブラディワンツー。蹴りをキャッチして倒したブラディだがすぐ立つムハマド。ワンツー。ブラディローをキャッチしてタックルに入るが受け止めたムハマド。詰めたムハマドがワンツー。ジャブ。プレスされケージを背負っているブラディ。ブラディの右がヒット。ムハマドも右を返す。詰めているムハマドだが打撃戦は互角。タックルを見せたブラディだが切るムハマド。残りわずかでパンチをまとめるムハマド。ホーン。

1Rはほぼ五分の展開。若干最後の攻めでムハマドの印象が良いが、どちらに入ってもおかしくない。

2R。このラウンドも詰めていくムハマド。ジャブで先手を取る。ブラディも打撃を返しているが、若干押され気味。ワンツーで出たブラディの打ち終わりにワンツーを返すムハマド。ブラディタックル。切られた。左がヒットしたブラディだが、ムハマドすぐに打ち返す。被弾が増えてきたブラディ。パンチに組み付こうとしたブラディだがすぐ引き剥がすムハマド。ムハマドの右がヒット。動きが止まったブラディ。ケージを背負ったブラディにパンチの連打。なんとか凌いでいるブラディだがもらっている。残り15秒でレフェリー止めた。

ムハマドこれで8連勝。スタンドでの打撃でのKOはUFC初。タイトル挑戦が見えてきた。

ブラディMMA初黒星。やはりテイクダウンを奪えないと、ランキング上位レベルには打撃で上を行かれてしまう。

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