女子ストロー級。
コバケビッチは2016年のヨアンナとのポーランド人同士でのタイトルマッチに臨んだが判定負けでプロ初黒星。さらに、2018年からは5連敗。さすがにこれはリリースかと思われたが、今年6月に6度目のチャンスを与えられると、37歳で負けたら引退を公言していたフェリス・ヘリッグに2Rチョークで4年ぶりの勝利。その翌週に、かつてのライバル・ヨアンナはウェイリーにKOされ引退表明。コバケビッチ自身も先月37歳となった。しかし本人はまだ練習や試合が楽しいので引退するつもりはないとのこと。現在はATTでトレーニングをしている。
一方のフアレスは昨年UFCデビューしたばかりだが、こちらも37歳(来月38歳になる)。コンテンダーシリーズに出場予定のところ、本戦に欠場者が出て急遽UFCと契約したが、0勝1敗のルピータ・ゴディネスにほぼ何もできず1R腕十字で一本負け。今年1月の2戦目も、同じく0勝1敗のバネッサ・デモポロスにガードからの腕十字で一本負け。しかし6月のシンガポール大会で組まれた3戦目は、またもUFC0勝1敗のリャン・ナ相手に1RパンチをヒットさせてのKO勝ちでようやく初勝利を挙げた。カンフー・ボクシング・キックのバックボーンがある他、ラグビーではアルゼンチン代表になったこともある。女子軽量級の割に、11勝中7KOとKO勝ちが多い。
プレスしていくコバケビッチ。フアレスがローを出したところでテイクダウン。すぐにバックに回った。仰向けで四の字バック。回転して逃れようとしたフアレスだが、コバケビッチついていく。パウンドを打ち込むと腕を首に回しチョークへ。腕をつかんで外したフアレスだがなおもバックマウント。残り1分足のロックを外したフアレス。バックを取られた状態でキムラを狙うと、コバケビッチは腕を引き抜き離れる。フアレスパンチで出るがホーン。
1Rコバケビッチ。
2R。コバケビッチまたパンチで出ていく。フアレス下がりながらパンチを合わせる。左右のパンチ連打で突進したコバケビッチが組み付こうとしたが、組ませず引き剥がすフアレス。またパンチ連打から組みを狙うもかわされる。右を入れるフアレス。右オーバーハンドがヒット。コバケビッチもパンチを出しているが、バックステップされてヒットせず。パンチで詰めるコバケビッチだが、フアレスが下がりながらパンチを当てる。コバケビッチ右をヒットさせハイ。フアレスも右を当てる。コバケビッチのバックブローは空振り。強引に詰めたコバケビッチ。首相撲。引き剥がされた。ホーン。
2Rは打撃のヒット数でフアレス。
3R。手数を増やしてきたフアレス。コバケビッチも出てパンチを出していく。両者手数が多いが、フアレスのヒットが上。コバケビッチの打撃は距離を取られてかわされている。強打を打ち込むフアレス。首相撲から膝を入れるコバケビッチだが振りほどくフアレス。残り1分でコバケビッチが出るとフアレススリップダウン!バックについて立ち上がるフアレスの背中に乗ろうとしたコバケビッチだが、立って正対したフアレス。コバケビッチまた首相撲から膝。フアレスもパンチ連打をまとめた。タイムアップ。
コミッションからスコアカードを渡されたブルース・バッファーだが、計算違いがあったのかジャッジが書き直す。
三者29-28でコバケビッチ勝利!
2Rは距離を取られて打撃がヒットしない展開が続いたが、3Rには首相撲を突破口にしてヒット数で上回った。これで5連敗の後2連勝。