12.28『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』に元Bellatorミドル級王者ラファエル・ロバト・ジュニアが出場、対戦相手を公募


 なんとMMA無敗で、ブラジリアン柔術史上、BJ・ペンに続き、ブラジル人以外で世界を制した米国ファイター、ラフェエル・ロバト・ジュニアが12.28両国に参戦を表明してきたのだ。

 そこで谷川Pは次にヴァンダレイ・シウバのようにガンガン攻めていく凶暴なアンドレ・ジダに話を振ってみた。ジダは巌流島にも出たことがあるし、K-1 MAXではMMAファイターでありながら、ブアカーオからダウンも奪っている。ブラジル人というのも、猪木さんをイメージさせる。しかし、ジダは「出たいけど、今、アメリカでグリーンカードを申請していて出国できないんです。ボクはオファーされれば、いつでも日本で闘いたいし、日本のラーメンがまた食べたい」と悔しがった。それじゃあ、仕方がないなと思っていたら、数日後に再びジダから連絡があった。

「ボクは今、アメリカから出られないけど、同じジムの仲間に話をしたら、巌流島にも、猪木メモリアルにもめちゃくちゃ興味があるヤツがいて、ぜひ彼を出してくれないか?」と逆オファーしてきたのだ。こちらとしてはジダに興味があるものの他のファイターには興味ないんだよ、と思いながらも、「とりあえずプロフィール送っておいて」と軽く返答。しかし、送られてきたプロフィールを見て、愕然とした。

 ラファエル・ロバト・ジュニア。もちろん、谷川プロデューサーは全く知識がなかったけど、調べてみるとこれが凄い。1983年生まれの39歳。191センチ、88キロ。元々、ジークンドーやエスクリマといった武術を習っていたが、本格的な活躍はブラジリアン柔術の大会に出るようになってからで、ホーレス・グレイシーにチョークで一本勝ちしたり、ムンジアルやブラジレイロといった黒帯の世界大会で、ブラジル人を破って何度も優勝。

 MMAではこれまた10戦無敗で、ベラトールのミドル級という激戦区であのゲガール・ムサシを破ってチャンピオンに輝いている。しかし、2020年に海綿状血管腫と診断され、王座を返上して、今は後進の指導に当たっているという、伝説的な大物中の大物だったのだ。しかも、日本人にとっては、まだ見ぬ強豪。

 アンドレ・ジダにオファーしたらラファエル・ロバト・ジュニアが出てきたという、とんでもない話ですが…。

Rafael Lovato Jr.(Sherdog)

 ラファエル・ロバト・ジュニアは現在39歳のアメリカ人でMMA戦績10勝0敗。元Bellatorミドル級チャンピオン&元Legacy FCミドル級チャンピオン。世界柔術選手権優勝、ブラジル柔術選手権2度優勝、世界ノーギ柔術選手権3度優勝。2019年6月の『Bellator 223: Mousasi vs. Lovato Jr.』でゲガール・ムサシのミドル級王座に挑戦し判定勝ち、新チャンピオンになって以来試合をしていません。

 というのも、記事にあるように海綿状血管腫という脳の病気が判明したため。実はムサシ戦の前から判明しており試合が中止になりかけたものの、最終的に許可が降りています。ムサシ戦はロンドンで行われましたが、ヨーロッパのコミッションがこの病気の潜在的なリスクを検討した結果、ロバトにこれ以上試合の許可を与えることはないと表明。当然北米でも試合ができるわけもなく、2020年2月にロバトはミドル級王座を返上しています。

 というわけで、現時点で本当にアイディアはまるでなし。我こそはと思うファイター、あるいは良いアイディアがあれば、Twitter等のSNSで教えてください。格オタ激アツの未知の強豪まで飛び込んでくる『INOKI BOM-BA-YE』。猪木さんの偉大さを改めて思い知らされた次第だ。

 現在対戦相手を募集していますが、条件は「体重88kg。巌流島ルールor MMAルール。道着の有無、応相談」とのこと。脳の病気ということを考えると巌流島ルールor MMAルールというのはどうなんでしょう。グラップリングマッチで手を打っておいた方が良いと思うのですが。


 また、関根“シュレック”秀樹の「猪木軍」入りが決定しています。続きを読む・・・
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