UFC on ESPN+76:第7試合・木下憂朔 vs. アダム・フューギット

ウェルター級。

22歳の木下は昨年8月のコンテンダーシリーズに日本人で初めて出場し、3RKO勝ちでUFCとの契約を決め、今回がデビュー戦。RIZINでほぼ勝っていた試合をケージをつかんでの踏みつけにより反則負けとなったのが唯一の黒星。初の国際戦となったコンテンダーシリーズでの試合では、ウェルター級では規格外の2m超えのリーチを持つエンリケ・ソウザ相手に足を痛めるアクシデントもあったが、初の3R突入にも慌てることなく、パンチでダウンを奪ってパウンドアウト。現在は所属をフロリダのキルクリフFCに移している。稲垣組時代は寝技も強いという評判だったが、さすがに世界トップが集まるキルクリフFCでの練習では、組み技でやられているとのこと。

フューギットは昨年7月、試合10日前の代役でUFCデビュー。22歳の木下に対し、フューギットはMMAのトレーニングを始めたのが23歳、プロデビューが27歳、UFCデビューが33歳。LFAに出場しているがタイトルは獲得しておらず、代役でなければUFCとの契約はなかっただろう。レスリングと柔術がバックボーン。アグレッシブが信条の選手ではあるが、前回もコンテンダーシリーズ上がりの23歳・マイケル・モラレスに距離を詰めたところでパンチを貰い3RKO負け。今回アンダードッグなのも、木下が評価されている以上にフューギットの評価が低いということか。

ハイからジャブを出した木下。落ち着いている。ワンツーがヒット。組もうとするフューギット。引き剥がした。詰めて打ち合い。フューギットのジャブがヒットしたが下がらない木下。左ミドル。フューギットキャッチしてシングルレッグ。倒した。すぐに立ちに行く木下。立って正対するが、肘を入れたフューギットがまたシングルレッグへ。木下片膝を着いたがすぐに立ってスタンドバックに。バックから膝を入れるフューギット。また立った。正対し離れる。すぐに出る木下。フューギットの右をもらってダウン!すぐ立ったがフューギット組んでスタンドバック。今度は簡単に倒された木下。ダメージがあるか。亀の木下。足のフックは防いでいる。タックルに行くが潰されてバックマウント。肘連打。レフェリーストップ。

木下、初の完敗。UFCの洗礼を浴びる。途中、フューギットのスタンドレスリングで劣勢な展開が続いた分、スタンドで打撃の反応が遅れたのか。正直今の実力のままでは今後も厳しいが、伸びしろは十分ある。

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