UFC on ESPN+77:セミファイナル・ジョーダン・ライト vs. ザック・パウガ

ライトヘビー級。

ドラゴンボールZを見て格闘技を始めたライト。幼少から空手・ムエタイを学び、高校卒業後にジャクソン・ウィンクMMAのトライアウトを受けてMMAを始めた。大卒後にプロデビューし、無敗でコンテンダーシリーズに出場したがKO負け(相手のマリファナ使用でノーコンテスト)。その後、欠場選手の代役として、試合3日前に本来より上のライトヘビー級でUFCデビュー。それ以降はミドル級に戻したが、1勝4敗で3連敗中と後がない。今回はまたライトヘビー級に上げての試合となる。ここまでキャリア17戦がすべてがフィニッシュ決着。なぜこの戦績でセミかというと、相手がTUF準優勝のパウガのUFCデビュー戦のため。

パウガは昨年のTUFに出場し、決勝でカマル・ウスマンの弟モハメド・ウスマンに敗れMMA初黒星を喫した。大学ではアメフトをプレーし、NFLヒューストン・テキサンズと契約。しかし結果を残せず、その後5、6年はプロのラグビープレイヤーに転向するが、ラグビーのプロでは稼げずに警察官に転向した。そこで護身術としてMMAを学び、アリスターやカーティス・ブレイズのスパーリングパートナーを務めるうちに、プロで試合をしたいと思うようになり、32歳でプロデビュー。今回がUFC本戦デビューとなるが、来週には35歳となる。TUFではヘビー級で試合をしていたが、今回から本来のライトヘビー級に戻す。

詰めていくパウガ。組んでケージに押し込んだ。肘を入れる。ライト押し込まれて体が伸びている。膝を出して抵抗。パウガも膝を返す。膝の打ち合いでパウガにローブローがありタイムストップ。押し込んだ状態での膝がローブローになったので離れた状態での再開かと思ったが、また押し込んだ状態から再開。パウガ押し込んで肘・膝を続ける。ライトは腕をオーバーフックして押し込まれるまま。肘で顔面をカット。終盤ようやく離れたがホーン。

終わった瞬間に両手を上げてアピールするライトだが、1Rはパウガ。押し込まれた体勢から逃れようとする動きがなかった。

2R。パウガが右オーバーハンドから組み付いてまたケージ押し込み。押し込まれたライト、押し込まれたままパンチを入れる。入れ替えた。投げを狙ったが倒せず離れた。じわじわ詰めるパウガ。パウガ左から右アッパーで出てまた組み付くと、ライトはまた差された腕をオーバーフックして押し込まれた体勢に。パウガ放して肘を入れる。連続で入れてまた押し込み。ライトバック肘を狙ったがすぐまた押し込まれる。残り1分。パウガがダブルレッグに切り替えようとすると肘で抵抗した。四つでクラッチして入れ替えるとようやく離れた。しかしパウガがタックルに入りまたケージ押し込み。至近距離での肘連打。ホーン。

またガッツポーズを見せたライトだがポイントはパウガ。

3R。出てくるパウガにパンチを入れたライト。蹴りを放っていくが、パウガがまたパンチでプレッシャーをかけると下がり気味になる。ミドルを入れるパウガ。パウガの右オーバーハンドがヒットしライトダウン気味に手をつく。すぐ立ったが、パウガがパンチを入れていく。攻めるしかないライトだが、パウガが蹴りをキャッチして組み付くとまたケージ押し込み。ライト入れ替えて離れた。パンチで先手を取るパウガ。ライトも入ってくるところにパンチを合わせるが後手。残り1分。ライト、自分から手が出ないまま時間が過ぎていく。パウガがミドルをキャッチしてテイクダウンを狙ったところでタイムアップ。

またガッツポーズするライト。

判定30-27×2、29-28の3-0でパウガ勝利。

勝ったが押し込み主体の盛り上がらない内容。

ライトは勝たなければリリースの可能性が高い試合で、1R押し込まれたままむざむざ落とした。3Rにようやくそこから逃れて打ち返していくようになったが時すでに遅し。どういう気持ちでラウンド後にガッツポーズしていたのか。

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