UFC250:第7試合・アレックス・カサレス vs. チェイス・フーパー

フェザー級

UFC10勝10敗で、文字通り勝ったり負けたりしながら生き残ってきたブルース・リーロイ・カサレス。しかしTUFでの知名度と人気がなければもっと早くリリースされていただろう。フェザー級に戻してからは前座~中堅戦線で5勝4敗。最近はUFC0勝~1勝くらいの相手との試合が続いている。

フーパーもやはりUFC1勝のルーキー。昨年9月に20歳になったばかりのUFC現最年少ファイター。まだ体が細い。UFCデビュー戦は、キックがバックボーンのダニエル・ティーマーに、グラウンド勝負から最後はマウントからのパウンド連打で1RKO勝ち。引き込んで腕十字を狙うなど、荒削りだが若々しいアグレッシブな攻めを見せていた。

距離を詰めていくフーパー。ワンツー。カサレスのジャブをもらうが構わず出る。ジャブをすべてもらっているフーパー。踏み込んだところにカウンターの右をもらい膝をついてダウン。すぐ立ちまた出ていく。カサレス距離を取り入ってくるところにジャブ。左ストレート。フーパー、打撃のディフェンスはいまいち。前に出て組もうとしたが引き剥がされる。しかしまた出てパンチから組みついてスタンドでバックに。そのまま背中に乗ろうとするがカサレス正対。パンチで出るフーパー。しかし打撃ではカサレス。右ハイ。距離を取り、入ってくるところにパンチを合わせる。カサレスが逆に組んでスタンドでバックに回る。スクランブルで逃れようとしたフーパー。ついていくカサレスに足関の体勢となるがホーン。

1Rカサレス。フーパー、まだ武器に乏しい。

2R。また出ていくフーパーだが、1Rより圧を強めている。カサレスが組んでクリンチ。離れた。また出ていくフーパー。パンチを打ち込むカサレスに組み付いてバックに回る。背中に乗ってそこから腕十字を狙うが抜けて落とされる。すぐまた組んだフーパーだが脇を差されている。振りほどいて離れたカサレス。またパンチから組んだフーパーが引き込む。ハイガードから三角を狙うが、カサレスティフェンスして離れる。フーパーがまた組んで引き込み。付き合わないカサレス。スクート。草刈りで倒して上になったフーパー。しかし残り30秒。蹴り離して立ったカサレス。打撃で出るフーパーだがホーン。

2Rもカサレス。フーパーはグラウンドに持ち込んでのフィニッシュしかないが、それが読まれているだけに厳しい。

3R。飛び込んでいくフーパーに冷静にカウンターを入れていくカサレス。フーパータックルからスタンドでまたバックに回る。何度かこの体勢になっているが、ここから攻められない。正対して引き剥がしたカサレス。組んで両脇を差されたフーパーが引き込むが、付き合ってもらえず。またスタンドに。組んで引き込みを繰り返すフーパーだが、読まれていてジリ貧。残り45秒でまた引き込み。カサレス上から肘。下から腕を狙うフーパーだが読まれている。タイムアップ。

判定三者フルマークでカサレス。

最年少のフーパーだが、打撃がまだUFCレベルではなかった。伸びしろしか無いものの、今はまだ中堅レベルに歯が立たないか。

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