ライト級。
UFCデビュー戦では11.5ポンドの大幅計量オーバーで試合が消滅したアウベス。仕切り直しの試合では、現ランカーのダミアー・イスマグロフにポジションを取られ続け判定負け。2戦目は中堅のテランス・マッキニーにタックルへのカウンターギロチンで一本勝ち。前回は元ランカー(当時。現在はランキングに復帰し14位)のドリュー・ドーバーに打撃で押され続け、ダメージが蓄積して3RにKO負け。前戦はなぜか控室でのアップ時にもバック宙を続けていた。UFC1勝2敗だが、敗れた相手がいずれも現ランカーという不運。
アリエフはタジキスタン出身として初のUFCファイター。MMA8戦全勝の23歳。コンバットサンボアジア王者。昨年9月のコンテンダーシリーズに出場し、インサイドからのパウンドで1RKO勝ちしてUFCと契約を決めた。強力なテイクダウンが武器。コンテンダーシリーズに出るまでの7戦のうち、1試合のみがKO勝ちで、あとは判定勝ちと、かなり固いスタイル。タジキスタンでは早朝だがスタジアムでのライブビューイングが行われるほど注目されている。
アリエフタックルに入りテイクダウン。アウベスは上半身を起こしてケージを背負って座った体勢になるが、アリエフボディロックして寝かせる。ハーフで固めた。アウベスが指を噛まれたとアピールしタイムストップ。映像を確認し、噛みつきが認定されアリエフ1点減点。ミドルからタックルに入るアリエフだが距離が遠く組めない。またタックル。ケージまで押し込んだ。残りわずかで離れてパンチを入れる。ホーン。
1Rアリエフだが減点があり9-9。
2R。詰めたアリエフ。タックル。アウベスギロチンで引き込んだ。けっこう力を入れている。喉元からは外れた。。アウベス放してガードに。ハーフにしたアリエフが固める。体を起こしてパウンドを打ち込むアリエフ。アウベス下から抜け出せず。ガードに戻した。ホーン。
2Rアリエフ。
3R。アリエフのタックルに膝を合わせたアウベス。またタックル。またギロチンで引き込むアウベス。アリエフ下になり外したが、アウベスマウント。肩固めを狙ったが、アリエフブリッジ返しでリバーサル。ケージ際に移動してハーフにして殴る。上半身を起こしたアウベスだがまた寝かされた。パウンドを打ち込むアリエフ。それほど強くあたっていないが、アリエフ打たれて続けて亀に。ガードに戻したがタイムアップ。
29-27×2、28-28の2-0でアリエフがUFCデビュー戦勝利。
1人は1R押さえ込んでいただけのアリエフではなくスタンドで手数が多かったアウベスに入れたか。
無敗をキープしたアリエフ。「タジキスタン・イーグル」というハビブを意識したニックネームを付けられているが、押さえ込みは固いものの、テイクダウンがハビブほど強くない。上に言ったら苦労しそうだが。