UFC on ESPN+78:第8試合・タティアナ・スアレス vs. モンタナ・デ・ラ・ロサ

女子フライ級。

TUF23ストロー級トーナメントウィナーのスアレス。エリートレスラーで、19歳で出場した2010年の世界選手権では吉田沙保里に敗れたが銅メダルを獲得している。2012年のロンドン五輪出場を目指していたが首を負傷して引退。治療の際に甲状腺癌も見つかったが、治療が成功して寛解すると柔術を始め、2013年からはMMAのトレーニングも開始。ここまでMMA全勝・UFC本戦でも5連勝中。2019年9月にはニーナ・アンサロフに勝利し、ランキングを2位まで上げ、このままタイトル挑戦が濃厚となっていたが、そこから負傷により長期欠場。2021年に復帰戦が組まれていたが、結局負傷により欠場しており、3年8ヶ月ぶりの試合となる。今回はフライ級だが、次回からはまた元のストロー級で戦いたいとのこと。オッズは今大会一番のフェイバリット。

デ・ラ・ロサはUFC5勝3敗1分け。UFCデビューから3連勝してランキングに入ったが、そこからは負け越して現在ノーランカー。キャリア12勝のうち、8つの一本勝ちがあるグラップラーで、レベルは違うがデ・ラ・ロサレスリングと柔術がバックボーン。前回も20歳でUFCデビューした期待の新星・メイシー・バーバーとの対戦で、スタンドバックから攻められる泥臭い展開で判定負けした。

蹴りから組んだスアレスだが、デ・ラ・ロサがダブルアンダーフック。しかし投げで凌ぐとケージに押し込んだスアレス。シングルレッグ。尻もちをつかせた。デ・ラ・ロサギロチンで引き込もうとしたが外れる。ガードに。インサイドからパウンドを入れるスアレス。上半身を起こしたデ・ラ・ロサだが、立たせないように押さえ込みながらサイドに出るスアレスデ・ラ・ロサ亀に。背中に乗ろうとしたスアレスだが足をフックしていない。前に落とそうとしたデ・ラ・ロサだがこらえたスアレス。しかし正対に成功。スアレスなおも放さずケージに押し込んでテイクダウンを狙う。膝・パンチで抵抗するデ・ラ・ロサ。残り1分。ダブルレッグに切り替えるスアレスだが倒せないまま1R終了。

1Rスアレス。しかしテイクダウンに苦労している。

2R。蹴りをキャッチしたデ・ラ・ロサ。引き剥がすスアレスだが、そこに蹴りをヒットさせた。組んでいくスアレス。強引に首投げで投げた。サイド。アメリカーナを狙うがデ・ラ・ロサ亀に。がぶってがバックを狙うスアレス。正対して立ったデ・ラ・ロサ。強引に投げを狙うスアレスだがこらえた。しかしスアレスギロチンにかかえて引き込んだ。かなり力を入れて絞めている。タップアウト!

決して楽勝ではなかったが、勝負どころで一気に力を使ってタップを奪った。

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