一昨年のバンタム級GPで瀧澤に敗れて以来、ずっと地味なポジションでの試合が続いてきた元谷だが、判定ながら4連勝し、昨年大晦日には元UFCボントリンからフィニッシュ勝利して、ようやく陽の目が当たる試合が組まれた。
朝倉海は元谷の連勝が始まった2021年大晦日以来、1年4ヶ月ぶりの試合。昨年の沖縄大会では、メインで試合が組まれていたが、拳の負傷により欠場している。
井上直樹もGPでは優勝候補大本命と目されながら決勝で敗退。昨年は怪我で欠場があったが、大晦日に瀧澤からフィニッシュ勝利してトップの実力を示した。相手は井上に勝った扇久保を破ったキム・スーチョルに大晦日の対抗戦で勝利したファン・アーチュレッタ。
この2試合の勝者が、今年7月にバンタム級王座決定戦で対戦する予定とのこと。前王者の堀口は王座を返上とのことだが、フライ級に転向する場合、Bellatorでもバンタム級では試合をしないということなのかは不明。
ライト級王者サトシとノンタイトル戦で対戦するのはスパイク・カーライル。昨年4月に武田から一本勝ちしているので対戦の資格は十分ある。一方で、Bellatorではランキングに入っておらず、今週末から開催されるライト級GPにもノミネートされていないので、Bellator代表というには弱い。
▼スーパーアトム級(49.0kg)5分3R
伊澤星花(フリー)
山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)
山本美憂はこれが引退試合。48歳で現在3連敗中。相手の伊澤は、同門のパク・シウと女子スーパーアトム級トーナメント決勝で対戦し、僅差の判定で伊澤が勝利している。
▼フライ級(57.0kg)5分3R
竿本樹生(BRAVE)
ジョン・ドッドソン(米国)
大晦日に所英男を秒殺KOしたドッドソン、2戦目はRIZINフライ級で4勝していて、RIZINフライ級ランキングがあれば日本人トップにいるであろう竿本と対戦。竿本は元谷同様に地味な試合ばかり組まれていたが、ここでようやく世界との距離感を測れる試合が組まれた。
▼フライ級(57.0kg)5分3R
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
伊藤裕樹(ネックス)
アーセンは2020年8月に加藤ケンジに秒殺KO負けして以来の試合。その試合で榊原代表からはリストラ勧告され、実際にその後使われることはなかった。前回負けた加藤が修斗ではランキングにも入っていなかった選手なのに対し、今回フライ級に落として対戦する伊藤は、DEEPフライ級トーナメントのベスト4。実績を挙げていないのに、対戦相手のレベルは上がっている。いきなり潰しに来ているマッチメイク。母親のコネで出られるのも今回が最後か。勝って実力で出場権を勝ち取れるか。
▼フライ級(57.0kg)5分3R
征矢 貴(パラエストラ松戸)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)MMA15勝(9KO)2敗
ウズベキスタンのテミロフは26歳で15勝2敗。過去には昨年のRoad To UFCフライ級に出場して準決勝で敗退したチウ・ランに敗れている。中央アジアでも強い選手が増えてきているが、レギュラー参戦できるかどうかはこの試合の勝敗次第か。
昨年矢地相手に寝技がさっぱりで、矢地もフィニッシュを狙わず安全策のために凡戦で終わったアレンが、なぜかフェザー級に下げて再登場。成長は見込めないし、他の選手を試した方が良かったのでは。
GRACHAN王者山本は1月に修斗のメインで山本健斗デリカットに勝利し、現在ランキング2位に入っている。横山は昨年11月、NEXUS後楽園大会のメインで山本空良に判定で勝ってフェザー級王座を奪取した柔術家。柔術がメイン、MMAはパートタイムで友達が喜ぶから出ているとのこと。山本は21年10月にRIZINに出場し、白川陸斗に1RKO負けしている。
一昨年大晦日のMMAデビュー後、怪我とコロナで2度試合を飛ばしているカズJr.。昨年9月の超RIZINでは、MMAデビュー戦で全くの素人のようだったタイ人に快勝。もっとバンバン試合が組まれるものと思ったが、半年ぶりの試合はまたもMMAデビュー戦のキックボクサーとの試合に。しかしYA-MANの方がタイ人よりはしっかりMMAで戦っていくつもりがありそうで、ちゃんとした試合になりそう。