【写真】日本でその名は浸透していないが、あのレスリング力を出さずして打撃でフォルミーガをKOとは──ペレスのポテンシャルの高さを表した勝利だ (C) Zuffa/UFC
6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFC250「Nunes vs Spencer」。同大会でアレックス・ペレスがローキックで、ジョズエ・フォルミーガをKOした。
この勝利でオクタゴンでの戦績を6勝1敗としたフライ級の実力者。今も珍しいローキックでの勝利に関して、そしてタイトル挑戦に向けて──試合直後に行われたバーチャル記者会見から彼の言葉を拾ってみたい(※要約)。
──ローキックでアドバンテージを狙う予定だったのかい?
「そういうことはなかった。ステップインして重い蹴りは出そうと思っていたけど、とにかくメチャな攻撃はしないように心掛けていたんだ。正確に蹴り、タッチすると下がる。彼の寝技は危険だから、蹴り足を取られないよう戦った」
──作戦は?
「とにかくスタンドで戦うこと。クリンチされればエルボーを使おうと思っていた。でもローも走っていたし、僕の重要な武器ではあるからね」
──ローキックでのTKOは初めてだよね?
「先週の試合を視て……、名前は忘れちゃったけど(クリス・グティエレスのことだと思われる)ローで勝つのはイカしているなって思って(笑)。できればボーナスが欲しいよ」
──135ポンドも含めて、3連勝。タイトル挑戦についてはどう考えている?
「ベスト5に勝てば挑戦もあるってことだけど、僕はフォルミーガをKOしたし、パントージャはもう試合が決まっている。ファイトアイランズに出向いても構わないよ。そこになるのか、そうでないのか──とにかく準備はできているよ」
──タイトル挑戦が実現しなかった時、練習仲間のブランドン・モレノと戦うことは視野にいれているのだろうか。
「僕とブランドンは一度も一緒に練習したことはないよ(笑)。それに僕は相手を選ぶことはないしね。やれと言われれば戦うよ」
──フィゲイレドとベナビデスの再戦はどうなると思っている?
「ジョゼフはウェルラウンダーだけど、フィゲイレドのグラウンドはアドバンテージがある。あの柔術には驚かされた。フィゲイレドが勝つと思うけど、ジョゼフが勝てばリマッチにもなるし、僕はそれでも構わないよ」
──チームメイトのマルロン・ヴェラが疑問の残る判定負けを喫したけど、そのことは頭にあったかい?
「僕はチームメイトのことは大好きだし、ジャッジに対しては思うところはあるよ。でも、そのことを頭に置いて戦うことはない。そして試合はフィニッシュしようと思って戦わないとね」
──小さなケージ、無観客で戦うことはどう思っている?
「スモールケージはより動きが多くなるから好きだよ。でも、僕は軽量級だから重量級の選手ほど小さくは感じないよ(笑)。そりゃあファンがいて戦う方が好きだよ。でも、無観客でコーチの声が良く聞こえるのも悪くない。まるで別物だよ」