RIZIN LANDMARK5:オッズ/予想と展望

第1試合
雑賀“ヤン坊”達也 -
アリ・アブドゥルカリコフ -

変更カードのためオッズなし。

4年前、RIZINライト級GPの査定試合的ワンマッチでRIZIN初参戦し、川尻に敗れたアブドゥルカリコフが再参戦。川尻戦はテイクダウンされると押さえ込まれたまま動けず、中盤からはスタミナ切れして判定負け。散打ベースのストライカーで、若く初めての海外での試合ということもあり実力を出しきれなかったか。今回はいきなりジョニー・ケースとの対戦だったが、ケースが欠場し、元パンクラス暫定王者ヤン坊に。

KOパンチャーのヤン坊は、昨年4月のRIZINでは江藤にテイクダウンで削られ完敗。テイクダウンディフェンスに課題を残したが、その後は再び2試合連続1RKO勝ち。

両者RIZINでの前戦はグラウンドに持ち込まれ力を出しきれなかった。バチバチの打撃戦が期待できる一戦。打ち合いとなった時、アブドゥルカリコフの打撃がどこまでできるかは未知数な部分もある

ヤン坊KO勝ち。

第2試合
金原正徳 1.50
山本空良 2.50

メインの4人+クレベルの下くらいのランクではないかと思われる金原だが第2試合という扱い。1年ぶりの試合なのは年齢(40歳)を考えるとそれくらい開けても影響はないか。実力者だとは思うが、このペースだとさすがにトップに辿り着く前に衰えが来てしまうのではないか。

山本は昨年6試合したが、4連勝の後2連敗。こちらは逆にハイペースで試合をしていたことの影響が最後には出ていたように見える。今回は半年のインターバルを開けての試合。

序盤の山本の勢いを金原が封じ込んで判定勝ちと予想。

第3試合
スダリオ剛 1.83
ロッキー・マルティネス 1.91

晦日ジュニア・タファにKO負けしたスダリオ。

マルティネスはUFCを3連敗でリリース後、グァムでの再起戦ではヨコヤ・マクレガーに1RKO勝ち。

打撃で勝てない相手には厳しくなるスダリオ。マルティネスは地味にグラウンドもできるので、テイクダウンからの袈裟固めでタップアウト勝ち。

第4試合
RENA 1.50
クレア・ロペス 2.50

スーパーアトム級王者の伊澤と対戦したいというRENAだが今回はストロー級(51kg)契約。

ロペスは公式サイトに「これまでに7勝4敗と大きく勝ち越しており」とあるが、7勝4敗なら言うほど勝ち越してない。直近はCombate Globalで4試合して3勝1敗。すべてストロー級での試合のようだが、なぜかランキングはアトム級(105ポンド)2位となっている。ムエタイベースだが一本勝ちも多い。

RENAのKO勝ち。

第5試合
浅倉カンナ 1.57
V.V Mei 2.30

元王者の浅倉だが直近は1勝3敗。浜崎戦・大島戦はスプリットでの判定負け。女子スーパーアトム級GP一回戦ではパク・シウにタックルを切られ打撃をもらう展開で判定負け。

Vhaかつてのパイオニア辻結花から一本勝ちし、トップの座を継承したのが13年前。2012年にVTJで藤井恵と対戦が判定負け。2016年からONEに参戦し、ONEで2度女子アトム級タイトルに挑戦しているが獲得ならず。直近は3連敗中で、3年半勝ち星がない40歳。

ともに最近負けが多いが、実力的にはまだ向上する途上の浅倉と下り坂のV。浅倉がテイクダウンから攻めて判定勝ち。

第6試合
武田光司 2.05
ルイス・グスタボ 1.72

ライト級上位対決。どちらもタイトル挑戦経験がないので、勝者が次期挑戦者になる可能性が高い。

上迫・矢地・大原をスタンドの圧で制したグスタボ。武田は圧力負けせずタックルからテイクダウンで攻めたいが、途中一発でも効かされると、フィニッシュがないスタイルだけに逆転は難しい。ケージでの試合になったことは、ブレイクが少なくなる分だけ武田優位に働きそう。

グスタボ判定勝ち。

第7試合
倉本一真 1.53
太田忍 2.40

どちらもレスラーでレスリングでは差がつかないのであれば、打撃勝負になる。MMAのファイターとしての引き出しの多さはキャリアのある倉本。

倉本判定勝ち。

セミファイナル
斎藤裕 1.80
平本蓮 1.95

僅差のオッズで斎藤がフェイバリット。海外のブックメーカーは、割と戦績だけを見てオッズをつけがちだが、このオッズは戦績だけを見ていたらつけないだろう。

未だに実力が測りきれない平本。斎藤もドミネーター同様、足へのタックルはあまり見せないが、スタンドで四つに組んだところからテイクダウンを狙われた場合、どこまで対処できるか。

斎藤は組みのみだとテイクダウンがそこまで上手くないので、切られて打撃を入れられる展開になる。斎藤が打撃でどこまで渡り合えるかによっても展開が変わってくる。

斎藤判定勝ち。

メインイベント
牛久絢太郎 4.50
朝倉未来 1.18

オッズが今大会一番の大差。

今の日本のトップファイターで、朝倉兄弟ほどケージでの試合経験が少ない選手は珍しい。朝倉未来はここまでプロ19戦だが、DEEPとROAD FCでの2試合ずつがケージで、後はOUTSIDERとRIZINでの試合がすべてリング。対する牛久は、プロデビュー以降ここまで32戦でリングの試合はRIZINでの3試合のみ。

今回はケージでの対戦となったが、朝倉は十分勝機があると思っての選択だろう。というよりも、何も考えずにケージを選択したとは思えないので、リングよりケージの方が勝率が高いと見ているのでは。ケージの場合、ケージを利用してテイクダウンを防げるというメリットがある一方、ブレイクが少なくなり、押し込まれた場合、自ら逃れないと、攻め込まれた時間が続くことになる(RIZINの判定基準でケージ押し込みがどれだけ評価されるかは不明だが)。

牛久はケージで戦っていた頃は、フィジカルを活かしてタックルでケージに押し込んでからテイクダウンを狙うのが常套手段だった。テイクダウンできなくても、押し込みで相手のスタミナを削っていく。今回も同じ展開を狙ってくるはずだが、朝倉がフィジカル負けせずに入れ替えていくことができれば牛久は厳しくなってくる。

朝倉KO勝ちと予想。

第1試合開始は

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