UFC288:第9試合・モフサル・エフロエフ vs. ディエゴ・ロペス

フェザー級。エフロエフ10位。

エフロエフは本来ランキング11位のブライス・ミッチェルとの対戦が組まれていたが、ファイトウィークに入りミッチェルが欠場。この対戦は昨年11月にも組まれていたが、その時はエフロエフの負傷欠場で流れている。

エフロエフはキャリア16連勝・UFCでも6連勝。打撃から流れるように入るタックル、倒されてもスクランブルですぐに立ち上がり、常に動き続けてもスピードが落ちないスタミナが武器。序盤は互角でも、相手が次第に失速していき自分のペースにしていく。ただ、フィニッシュはなく、6連勝はすべて判定。そのためか、なかなかランキング1桁との対戦が組まれない。29歳。

急遽UFCとの契約が決まったブラジルのロペスは21勝5敗の28歳。2週間前にFury FCで試合が組まれていたが、相手の欠場により消滅している。21勝中、8KO・11一本勝ちがある。父が柔術道場を営んでおり、5歳から柔術を始めて黒帯を取得。現在はメキシコ在住で、自身のジムをメキシコに開いている。コンテンダーシリーズの出場がなくなったが、急遽UFCナンバーシリーズのメインカードでのデビューが決まった。しかしいきなりエフロエフは厳しい。

ロペスがロー、右を打ち込む。エフロエフ、タックルに入りつつパンチを打ち込むが、ロペスのパンチをもらい効いた!下がるエフロエフ。ロペスパンチで出たが、エフロエフ足をすくってテイクダウン。ロペス下から足関。回転して防ぎ上を取ったエフロエフ。しかし下からのパンチのもらい方を見ると、ダメージは残ってそう。ロペス三角クラッチ。ベースを作って防ぎつつ鉄槌を入れるエフロエフ。三角を解除したロペス。腕十字!が、微妙に腕をずらして肘を抜いたエフロエフ。またロペスのガードに。パウンドを入れるエフロエフ。強いパウンドを落とすエフロエフ。また腕十字を狙うロペスだが、エフエロフは事前に察知して入らせない。三角のセットをしたがホーン。

1Rロペス。エフロエフ、まさかのパンチをもらって効かされ、ダメージがあったのかテイクダウンした後も何度か危ない場面があった。

2R。出ていくエフロエフ。飛び込みながら右。しかしロペスの左ももらった。右を当てたロペス。ケージ際まで下がったロペス。エフロエフロシアンスピンキック。ワンツー。落ち着いてきた。冷静に打撃を入れていく。ケージまで詰めても1Rにもらったカウンターを警戒してすぐに下がる。ワンツー。エフロエフタックル。テイクダウン。インサイドからパウンドを入れていく。ロペスしたから手首をつかむが、振りほどいてパウンド。立ち上がったところから強いパウンドを落としていく。ロペス防戦一方に。パウンドで削っていくエフロエフ。ホーン。

2Rエフロエフ。2Rはほぼ完封。

3R。エフロエフ冷静にパンチを打ち込んでいく。右ヒット。右の肘。ロペスも打ち終わりに打ち返すが後手になっている。ジャブ。ケージに押し込んで肘。ダブルレッグで倒すと鉄槌連打。ロペス足で距離を作り立ったがスタンドバックを取られる。スタンドバックからカーフキックを蹴るエフロエフ。ロペスが正対するタイミングでタックルに入るとロペスキムラを狙う。引き込んで極めを狙うロペス。エフロエフ耐えていたが、外せず前転。そこから股をくぐってまたバックに回り外した。ロペス立ったがまたスタンドバック。ロペスまたキムラ。引き込むがエフロエフ今度は対応している。キムラから腕十字へ。これも外したが、今度は膝十字。けっこう伸びている。無表情で首を振るエフロエフ。タイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でエフロエフ勝利。

最後の膝十字はほぼ入っていたので、それをニアフィニッシュとしてロペスに入れるというジャッジもなくはないと思ったが、1Rもエフロエフに入れるのはサブミッションに対する評価が低すぎる。

エフロエフ、今回はUFC初のフィニッシュを狙っていたのか、序盤やや雑でカウンターをもらってしまったが、その後は冷静にロペスの攻めを潰していった。7連勝だが、これで7連続判定勝ち。

緊急代役で今大会一番のアンダードッグだったロペスだが、攻めを凌がれた3R終盤にも膝十字であわやの場面を作るなど、無敗のエフロエフを追い込んだ。緊急の代役でトニー・ファーガソンをKOしかけたランド・バンナータのように評価が高まる内容。

29-28エフロエフのジャッジも、1Rロペスと3Rロペスで割れている。

mmadecisions.com

メディアのジャッジはほぼ29-28エフロエフ、わずかに30-27エフロエフ。ロペス支持はなし。

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