UFC on ABC4:セミファイナル・アンソニー・スミス vs. ジョニー・ウォーカー

ライトヘビー級。スミス5位、ウォーカー7位。

スミスはUFC11勝7敗で、ライトヘビーに上げてからは7勝4敗。負けた相手はジョン・ジョーンズ(タイトル戦)、グローバーテイシェイラ、アレクサンドル・ラキッチ、マゴメド・アンカラエフ。下位ランカーやランク外の相手にはきっちりとフィニッシュして完勝しており、タイトルコンテンダーの門番的存在になっている。UFCデビューから10年になるが、まだ34歳。

ウォーカーはUFCデビューから3連勝・3連続1RKO勝利で一気に注目株となったが、そこから5試合は1勝4敗。内容も悪く、チアゴ・サントス戦では両者極端に手数が少ない展開で判定負け。かつては必要以上にアグレッシブで、ポカもあるが豪快に勝つこともある選手だったのだが、すっかり良さが無くなった。が、ランク外のイオン・クテラバにチョークで一本勝ちすると、前回はグラップラーのポール・クレイグをグラウンドに持ち込ませずパンチを打ち込み続けKO勝ち。しかしその前の負けの印象が悪すぎるので、まだタイトルに絡むレベルにあるという証明は出来ていない。門番のスミスを下せばそのアピールになるが、勝った場合でもさらにランキング1~4位のファイターに勝つ必要があるだろう。31歳。

両者フェイントで牽制。ウォーカーカーフキック。スミス右オーバーハンド。なかなか間合いに入らない両者。右を一発入れるスミス。ウォーカーのパンチがヒットし一瞬ぐらついたスミス。パンチを振って右をヒットさせたスミスだが、ウォーカーカーフキック。またカーフ。ウォーカー飛び膝。不発。またカーフ連打。左ミドル。スミスは右から前蹴り。ウォーカーの前蹴りがローブローに。1分ほど休んだスミス。再開。スピンキックを見せたウォーカー。スミス前に出て行くが、ウォーカーの下がりながらの右フックをテンプルに貰い効いて膝を着いた。しかしそのままシングルレッグ。鉄槌を打ち込んで抵抗するウォーカーだが、スミスしつこくテイクダウンを仕掛けて倒した。ハーフで押さえ込む。残り1分。効かされたパンチの分だけの攻めがないまま押さえ込んでいるスミス。残りわずかでウォーカー立った。ボディロックから逆にテイクダウン。ホーン。

1Rウォーカー。

2R。カーフを蹴るウォーカー。スミス右オーバーハンドを打ち込む。ブロックの上か。またカーフを入れるウォーカー。そこに右オーバーハンドを合わせているスミス。ジャブをヒットさせるスミス。カーフの蹴り合い。このラウンドは両者大きな攻めがない。スミス右オーバーハンド。ブロックの上。ウォーカー、1Rのようにはせめてこない。ジャブを放つがスミスの右をもらった。スミスも出られない。カーフを蹴り合う。残り1分。センチャイキックを見せたウォーカー。両者出られない。見合いが続く。ウォーカー終盤にカーフキック連打。ホーン。

2Rも微差でウォーカーか。

3R。ウォーカーの蹴りをキャッチしてボディにパンチを打ち込んだスミス。見合いが続いてブーイングが飛んだ。スミスちょっと出ていく。右オーバーハンドは肩でブロックしたウォーカー。関節蹴り。トラースキックは空振り。スミス踏み込んで右を一発ヒット。カーフを蹴るウォーカー。効いてる。ウォーカーカーフ連打。出ていけないスミス。関節蹴り。スミスシングルレッグを狙ったが切られた。ケージ際で頭を押さえつけたウォーカー。スミスアンクルピックを狙ったが切られて鉄槌をもらう。引き込んだが付き合わず立たせるウォーカー。またカーフ。右ハイ。スミスもはや出られない。ウォーカーも安全運転で間合いを詰めずに打撃を入れていく。残りわずかでウォーカー飛び膝。最後にパンチを入れたところでタイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0でウォーカー勝利。

相変わらず上位が相手になると、ダイナミックな攻めがなくなり、持ち味が消えるウォーカーだが、今回は結果勝ったところが違う。タイトルコンテンダーの門番・スミス相手に完勝。が、タイトル挑戦にはかなり物足りない内容。

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