UFC on ESPN+81:第1試合・佐藤天 vs. テンバ・ゴリンボ

ウェルター級。

UFC3連敗中・再契約後も2連敗で後がない佐藤。専修大学柔道部出身。アメリカに在住し、キルクリフFCでトレーニングを積み、UFCでは2勝(2KO)だったが、試合が1年間決まらないまま契約が切れ、他団体との契約も検討する中で再契約。しかし急遽組まれた初戦は元ランカーのグンナー・ネルソンにテイクダウンからバックを取られ続け、何も出来ないまま判定負け。準備期間万全で迎えた2戦目は、ミドルから落としてきたTUFウィナーのブライアン・バトルに44秒でKO負け。再契約後はまったく良さを見せられていない。33歳。

南アフリカのEFCのウェルター級王者ゴリンボ。リーチ194cmの長い手足を活かして積極的にグラウンドでの極めを狙っていくスタイルだが、UFC初戦は攻めが荒く、バックを取っても無理にチョークを狙っていって前に落とされる展開が続き、最後はタックルにギロチンを合わせられ一本負け。13歳で両親を亡くし、故郷のジンバブエでダイヤモンドの違法採掘により生計を立てていたが、17歳で南アフリカに移住してMMAのトレーニングを開始。本来はコンテンダーシリーズに出場予定だったが、結局出場することなくUFCと契約。しかし初戦を見る限りでは、UFCのレベルに達しているかは不明。32歳。

すぐプレスする佐藤。打撃を放つがゴリンボもハイを返す。ゴリンボタックル。受け止めた佐藤だがゴリンボケージに押し込みボディロック。バックを取られかけたが、投げで倒した佐藤。ゴリンボすぐ立つと放さずになおもテイクダウン狙い。なおも脇を差されている。尻もちをつかされたが、バックを取らせずに立った。脇を差し替えした佐藤。入れ替えたが、ゴリンボまた入れ替えて押し込み。佐藤胸を合わせて投げてテイクダウン。そのまま押さえようとしたが、ゴリンボケージを蹴って反転。押さえ込もうとする佐藤だが抜けたゴリンボがすぐバックへ。四の字ロック。チョークを狙いつつパンチを打ち込むゴリンボ。佐藤ここはラウンドを捨ててでも凌ぐしかない。腕を脇に挟みチョークをディフェンス。ホーン。

1Rゴリンボ。テイクダウンがしつこい。そしてバックを取ると四の字ロックが固い。またバックを取られたら、ほぼ判定では勝てなくなる。

2R。すぐ詰める佐藤。しかしゴリンボの右をもらい後方にダウン!ゴリンボパウンド!なんとかもぐって凌ごうとする佐藤。潜れた。がぶった佐藤。しかしダメージが残っている。四つ組みで旨を合わせてケージに押し込んだ佐藤。が、入れ替えたゴリンボがまた脇を差される。嫌な体勢。佐藤投げた。袈裟固め。上からパウンドを落とす佐藤だが、今度はゴリンボが潜った。バックに回るゴリンボだが、佐藤立ち上がる。なおもテイクダウンを狙うゴリンボに肘を入れる。また胸を合わせた佐藤。膝。ゴリンボタックルに行くが切った佐藤。離れるがゴリンボすぐまたタックル。尻もちをつかせた。ケージを背に寝かされないようにこらえる佐藤。ホーン。

2Rゴリンボ。佐藤はKOするしかない状態。ゴリンボも疲れが見えるが、佐藤もダメージが残っているので厳しい。

3R。また出る佐藤。ケージを背負ったゴリンボにパンチを入れるが組むとまた脇を差される。押し込むゴリンボ。両足を束ねたゴリンボがテイクダウン。バックを狙うゴリンボに正対して防いだ佐藤だが、背中を着かされた。またケージに移動し立とうとする佐藤だが、またバックに着かれる。四の字バックを取られた。残り半分。反転したいがロックが外れない。バックキープするゴリンボ。しかし四の字ロックが外れない。残り30秒で反転した佐藤。肘。体を起こして殴る。しかし腕でブロックして凌ぐゴリンボ。タイムアップ。

判定30-27×3でゴリンボ勝利。

初戦は雑な攻めでポジションを失っていたゴリンボだがバックは取れており、テイクダウンは強かった。今回はキープを前提にして固く戦った。

佐藤はゴリンボのテイクダウン狙いに苦しみ、1Rバックを取られてしまったことで後手に回ってしまった。組まれるのを警戒しすぎたのか、ゴリンボの長いパンチを貰ってしまい、効かされた状態で逆転も厳しくなってしまった。

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