ファイト・オブ・ザ・ナイト:ジャレッド・キャノニア vs. マービン・ヴェットーリ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:マヌエル・トーレス、アレッサンドロ・コスタ
コスタが勝ったフリックはレベルが低かったので、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトはツァルキヤンかギョンホにあげて欲しかった。
メインはヴェットーリがとにかくタフ。2Rの時点でもうKOも見えていたが、そこから先も打撃を持っても凌ぎきった。キャノニアが何度もテイクダウンを取っても諦めずに立っていった。キャノニアのテイクダウン狙いは確かにリスク回避としては良かったかもしれないが、結局ヴェットーリに勝っても、その上のアデサニヤやウィテカーに勝てるだけのインパクトは残せず。本人もそれがわかっているのか、試合後はタイトル挑戦ではなく、タイトルマッチのバックアップファイターになりたいと言っていた。
セミは優勢に試合を進めていたツァルキヤンが、パンチを効かされてあわやKO負けの大ピンチ。いくら実力差があっても、一発をもらうことはある。それだけに、ジョアキム・シウバのような、強いがランク外の相手と戦うのはリスクしかない。しかしツァルキヤンはパンチを効かされても、逃げ切りに入るのではなく、それをなかったことにするくらいの猛攻でフィニッシュしてみせた。ツァルキヤンの方にこそ、次はチャンスを与えてもらいたい。
第2試合では、ギロチンでタップしていないのに試合を止めてしまいノーコンテストに。たしかにあの体勢からの再開というのも無理かもしれないが。それだけに、試合を途中で壊したレフェリーは半年出場停止・再教育くらいのペナルティを与えてほしい。しかし、明らかに間違っているのに「レフェリーが一番近くで見ているから正確」という思考停止した判断にならず、即座にビデオ検証で結果が覆ったのは良かった。