ライト級。イスマグロフ12位、ドーソン15位。
軍隊格闘術がバックボーンのイスマグロフ。ロシアのM-1チャレンジでライト級王者となり2018年からUFCに参戦するとすべて判定ながら5連勝。しかし勝ってもなかなかチャンスが与えられず。主にアメリカ国外の地味強との対戦が組まれ続け、昨年ようやくランカーとの対戦が組まれたが、この時の相手も地味強アルメニアンのツァルキャン。ツァルキャンには7度もテイクダウンを奪われてドミネイトされての完敗で連勝もストップした。32歳。
ドーソンはUFCデビューからフェザー級で4連勝するも、減量が厳しくなりライト級に転向。そこから4戦でリック・グレンにドローだったのみで3勝0敗1分け。しかし前戦はライト級でも体重オーバーしてしまっている。チョークが得意で、UFCでも7勝のうち4つがチョークでの一本勝ち。前戦はリオ五輪グレコ銀メダリストのマルク・マドセンからテイクダウンを奪って攻め、3Rに必殺チョークで一本勝ちしている。9戦目でようやくランカーとの初対戦となる。29歳。
詰めてきたイスマグロフ。ドーソンタックルに入るが反応して切ったイスマグロフ。両者の右が相打ちに。ドーソン今度はシングルレッグ。ドライブしてダブルレッグにして寝かせたドーソン。パウンドを入れると背中を向けたイスマグロフからバックマウント。四の字バックにしてチョークを狙う。バックからパンチ・肘を打ち込む。体勢を変えようとするイスマグロフだが、四の字ロックの足を切り替えてバックをキープする。回転するイスマグロフだが上をキープするドーソン。マウントからパウンド。イスマグロフがまた回転してもついていってバックマウントに。イスマグロフ逃げられないまま1R終了。
1Rドーソン。
2R。イスマグロフが先に手を出していく。右を打ち込む。ジャブ。さらに右。またジャブ。ちょっとパンチを貰っているドーソン。が、パンチをかいくぐってタックル。ダブルレッグでリフトしてテイクダウン。足を束ねてサイドに。イスマグロフもドーソンの胴を抱えてこらえているが、起き上がろうとしたところでバックに回る。バックマウントからチョーク狙い。またパウンドを入れていく。ここから逃れられないイスマグロフ。チョークを防いでいるイスマグロフ。パームトゥパームで絞めたが外したイスマグロフ。そのまま2R終了。
2Rドーソン。
3R。蹴りを出していくイスマグロフ。タックルを警戒しているが、イスマグロフタックル。スタンドバックに。投げて即四の字バック。ここから一度も脱出出来ていないイスマグロフ。ドーソンバックからフルネルソン。しかし放した。バックキープしつつ、殴りながらチョーク狙い。チョークは防いでいるイスマグロフだが時間はどんどん無くなっていく。残り5秒で向き直ったイスマグロフだがタイムアップ。
30-26、30-27×2の3-0でドーソン勝利。
ドーソン、バックキープが上手すぎる。フィニッシュこそ出来なかったが、一度テイクダウンするとすぐにバックまで回り、一度も逃がすことがなかった。
試合後にはてっきり上位ランカーを指名するものと思ったが、「トニー・ファーガソンのようなビッグネームと対戦したい」とコメント。5連敗でランク外に落ちているファーガソンは、例としてあげただけかもしれないが。