女子フライ級。
リプスキはUFC4勝5敗。シュートボクセ所属のストライカーで、KSW王者の肩書を引っ提げ、2019年にUFCデビューした際には、当時トップ10ランカーだったジョアン・ウッド相手にオッズでフェイバリットと期待されていたが、試合ではグラウンドの対処がさっぱりなことを露呈し完敗。結局ここまで前座戦線で勝ったり負けたりにとどまっている。29歳。
ガトはUFC2勝1敗。2戦目でTUFファイナリストのシジェラー・ユーバンクス相手に腹への前蹴りでダウンを奪ってのKO勝ち。前戦は3連勝中のトレイシー・コルテスと対戦し、下攻めを凌がれてパウンドを貰い判定負けでキャリア初黒星。下攻めが得意な反面、グラウンドで下の時間が長くラウンドを落とすという懸念もある。昨年9月の試合を欠場しているため、1年2ヶ月ぶりの試合となる。27歳。
リプスキの回りをサークリングするガト。リプスキも詰めるが間合いには入らず警戒している。牽制程度の打撃を出し合う。プレスしたリプスキ。ケージを背負うガト。詰めて組んだが離れる。またプレスしてきたリプスキ。ガト左ボディから右。リプスキもボディを返す。ジャブを入れるガト。両者見合いが続く。リプスキワンツーからミドル。さらにワンツー。残り20秒でリプスキの蹴りをキャッチして組み付いたガト。四つでケージに押し込みつつ膝。ホーン。
1Rヒット数でガト。
2R。圧を強めるリプスキ。タックルに来たガトに首相撲から膝を入れる。右ボディから左。ミドルを放つがガトがキャッチして四つに組んだ。ケージに押し込みつつ膝。膝。リプスキオーバーフック払い腰で投げたが、脇を差したガトがそのまま立ち上がり、ボディロックから投げを狙う。ケージでこらえるリプスキ。引き剥がそうとするリプスキだが離れないガト。四つで膝の打ち合い。離れた。詰めるリプスキにガトがパンチを入れる。リプスキが手数を増やしてきた。が、また蹴りに合わせて組み付くガト。ケージに押し込んだ体勢でホーン。
2Rガト。
3R。リプスキのワンツーがヒット。詰めていくが、やはり手数が少ない。ちょっとパンチを貰ったガト。タックルに。脇を差して切ったリプスキ。パンチで出たリプスキだがガトタックル。こらえるが、ガトはスタンドでバックに回った。ハーフバックから強引にグラウンドに引き込もうとしたガトだが、スッポ抜けて下に。ガトガードで残り1分半。リプスキパウンドを入れると立った。スタンドに。ガトのパンチがヒット。打ち返すリプスキ。残り1分。手を出して出ていくリプスキだがガトも打ち返す。タイムアップ。
29-28ガト、30-27リプスキ、29-28リプスキ。スプリットでリプスキ勝利。
ヒット数ではガトだったが。
#UFCVegas76 Official Scorecards: Ariane Lipski (@Ariane_lipski) vs Melissa Gatto
— UFC News (@UFCNews) 2023年7月2日
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3Rは三者リプスキ。1Rは一者、2Rは二者がリプスキを支持。
メディアのジャッジは29-28リプスキと29-28ガトで半々に割れている。