ライト級。
アゼルバイジャン出身のサディコフ。6歳の時に一家でアメリカに移住し、アマチュアキック(全米王者)・柔道・コンバットサンボがバックボーン。所属はバンタム級王者スターリングと同じセラロンゴ・ファイトチーム。2月のUFCデビュー戦は、UFC0勝1敗のエヴァン・エルダーに対し、1Rにフラッシュダウンを喫し、2Rも打撃では劣勢だったが、3Rに肘を入れてエルダーの眉付近をカットし、UFCでは珍しいカットによるTKO勝利。九死に一生を得た。29歳。
UFC3勝2敗のマッキニー。キャリア18戦、勝っても負けてもフィニッシュ決着で、UFCでの5戦も4試合が1R決着。UFC初黒星を喫した元ランカーのドリュー・ドーバー戦は、直前の代役出場で、序盤にダウンを奪ったが、ラッシュでスタミナ切れし逆転負け。しかし、前回はUFCデビュー戦のボンフィム兄との対戦で、UFCで初めて2Rに突入すると、ケージ際に詰められ飛び膝で失神KO負けを喫した。28歳。
プレスしたマッキニー。ケージ際でタックル。受け止めて膝を入れたサディコフだが、マッキニーは背中でクラッチしてテイクダウン狙い。膝をつかせた。四の字バック。仰向けのままバックキープ。ケージを蹴って体勢を変えようとするサディコフだがバックから逃れられず。残り1分。少しずつ腰をずらしたサディコフが反転して上に。バックを狙ったがマッキニー防いで立った。パンチで出るサディコフ。マッキニー組んでケージに押し込み時間を使う。ホーン。
1Rマッキニー。
2R。サディコフワンツー。マッキニーシングルレッグへ。ケージ際でこらえて上を取ったサディコフ。マッキニー左腕を巻き込まれた状態で封じられたままバックマウントを取られる。サディコフチョーク。タップアウト!
片腕ではどうしようもなかったマッキニー。かつての怖いもの知らずの攻めが見られなくなった。
サディコフは2連勝だが、1Rはテイクダウンからずっとバックを取られ続けていた。勝ったがマッキニーの自滅という印象もあり、まだ実力があるとは言い切れず。