UFC291:第8試合・トニー・ファーガソン vs. ボビー・グリーン

ライト級。

暫定王者ファーガソンは泥沼の5連敗中で、4年間勝ち星なし。相手がゲイジーオリベイラ、ダリウシュ、チャンドラー、ネイトなので仕方ない部分もあるが、内容的に完敗でいいところなし。ダメージの蓄積も感じられる。前戦は階級をウェルターに上げてリー・ジンリャンと組まれていたが、前代未聞の当日対戦カードシャッフルによりネイトに変更。打撃で打ち負ける展開から、タックルにギロチンを合わされ一本負けした。UFCデビューから12年目となる39歳。

グリーンもUFC10年目の大ベテラン。レスリングがバックボーンだが、ノーガードの構えからボクシングで勝負する特異なスタイル。ランカーの壁は敗れないが、中堅以上を維持し続けている。現王者マカチェフと元ランカードーバーに連敗し、前戦ではノーランカーのジャレッド・ゴードンに対し、飛び込んでのパンチがヒットしKO…と思いきや、当たったのが頭でノーコンテストとなり、3試合連続で勝ち星なし。36歳。

ともに連敗中だが、連敗していても自分の戦い方が出来ているグリーンに対し、ファーガソンは反応の低下や打たれ弱さが見え、オッズでは大幅なアンダードッグ。

ファーガソンスイッチしながらステップするが、飛び込んだグリーンのパンチがヒット。サイドキックを入れたファーガソンにパンチを返すグリーン。ファーガソンタックル。組んでスタンドバック。しかし正対して膝を入れ離れたグリーン。いつも通りノーガードからパンチを入れるグリーン。ファーガソンはロー。グリーンの左をかわして右をヒットさせた。詰めるファーガソン。グリーンのワンツーがヒット。ファーガソンの右が入りグリーンスリップ気味に倒れた。すぐ立つ。グリーンの出した手がアイポークになりタイムストップ。再開。踏み込んできたファーガソンにグリーン右ハイ。関節蹴り。グリーンのワンツーが顔面を捕らえる。右ミドルがボディにヒット。残り1分。出ていくファーガソン。ワンツーをもらった。またワンツーがヒット。残りわずかで出てきたファーガソンだが、グリーンのパンチを顔面に貰う。ホーン。

1Rグリーン。ファーガソン、パンチに対する反応が鈍い。

2R。ファーガソンシングルレッグを見せた。切られて離れる。今成ロールを狙ったファーガソン。上になったグリーンがインサイドから鉄槌を落としていく。ガードに入れたファーガソンだが、パウンドを入れると足をさばいてパス。またガードに戻したファーガソンだが、グリーンガードに入って鉄槌。ファーガソンの下からの仕掛けはしっかりと対処している。非違。また鉄槌。ファーガソンは攻めに転じることができない。休ませないグリーン。立ち上がりスタンドを要求。パンチで出るファーガソン。出てくるところにまたワンツーをもらう。残り1分。ジャブ、右と全部ヒット。それでも出るファーガソンファーガソンの右がヒットしたが、グリーンも左を返す。ホーン。

2Rもグリーン。

3R。出ていくファーガソン。グリーンが蹴りをキャッチして倒したが立たせる。余裕があるグリーン。出てくるところにカウンターを打ち込んでいく。グリーンインロー、ジャブ。ファーガソン手が出せない。詰めていくがそこに打撃をもらっている。ワンツー。ハイを放ってスリップしたファーガソン。立たせたグリーン。詰めるファーガソンがパンチを貰い続ける展開。スタンドバックを取ったグリーンに前転して足関を狙ったが、グリーンしっかり下からの仕掛けを防ぎつつパス。肩固め。サイドに出て絞める。もがくファーガソンだが落ちた!

終始劣勢ながら、最後まで攻める姿勢を崩さなかったファーガソン。しかしダメージも蓄積し、最後はグリーンの肩固めで落とされ6連敗…。

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