バンタム級タイトルマッチ5分5R。
王者スターリングは減量苦を理由に、この試合を最後にフェザー級転向が噂されており、バンタム級は同門のランキング1位・メラブ・ドバリシビリに譲る意向。その最後の相手がオマリーに。話題性ではかと一番だが、スターリングにとってはオッズで過去のタイトル戦でもっとも大差でフェイバリット。とはいえ、やる前から勝負が見えているというほどのオッズ差ではない。過去3度の防衛戦のうち、ディラショーが負傷で自滅した試合以外はいずれもスプリット判定になる接戦。五輪金メダリストセフード相手に互角以上に渡り合ったスタンドレスリング、バックを取ると逃さないキープ力が武器。34歳。
オマリーも前戦でヤンと対戦。ランカー相手の勝利がない二桁ランカーが、いきなりランキング1位と対戦するというマッチメイクで、圧倒的不利を予想されていたが、スプリット判定勝ちでアップセット勝利。ただ、メディアのジャッジ全員がヤンを支持する疑問の判定だったが。ヤンのテイクダウンを切って打撃を効かせる場面もあり、予想以上の実力を見せたことも確か。長身・長いリーチを活かした打撃が武器。組まれた時、スターリングのテイクダウンをどこまで凌ぐことが出来るか。28歳。
入場する王者スターリングにけっこうブーイング。オマリー人気もあるが、スターリングをまだ王者として認めていない層がいるのか。
距離を取るオマリー。前蹴りで牽制しつつ詰めていくスターリング。ロー。飛び込むフェイントを見せるオマリー。ボディを打ち込んだオマリー。前蹴りヒット。オマリーが前に出てきて、スターリングが距離を取る展開に。また出てきたスターリング。サークリングしつつジャブを一発ヒットさせたオマリー。またオマリーが詰める展開。前蹴り。スターリングはロー。オマリーもローを返す。ケージ際をサークリングするスターリング。オマリー牽制しつつ手は出さない。残り1分。残り30秒でスターリングが出てきた。初めてタックルに。左腕で片足をホールドしつつケージに押し込みなが右でパンチを入れる。ホーン。
1R最後の攻防でスターリングか。両者まだ自分の武器を隠したまま様子見。スターリングは組み、オマリーはストレート。
2R。オマリー蹴りを出したがスリップダウン。すぐ立つがスターリングそこにタックル。しかしオマリーケージでこらえて離れた。スターリング詰める。パンチで飛び込むスターリングだが、そこにオマリーの右!もらってスターリングダウン!効いている!オマリー鉄槌。スターリング足でディフェンスしようとするが顔面にもらっている。そのまま横について鉄槌を入れる。レフェリー止めた!
オマリーがバンタム級タイトル獲得。新時代到来。
パンチで飛び込んできたスターリングにバックステップしながらの右。マクレガーがアルドをKOしたパンチを彷彿させる一撃。試合後にはかつて唯一敗れているマルロン・ヴェラに「12月戦おう」とアピール。